業務日記 想像力の欠如 ~ひとに不快感を与えてしまったときほど考えなければいけないこと 2015年2月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自信を持つのは良いことだ。自信が過ぎて傲りになってしまうのは良くないことだ。ただ、その違い、境界線はとても難しい。同じことを同じ風に言ってい …
読書 本を声に出して読むということ、朗読のススメ ~好きな本屋が京都にある 2015年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 すぐれた人の書いた文章は、それを黙読翫味するばかりでなく、ときには心ゆくばかり声をあげて読んでみたい。われわれはあまりに黙読になれすぎた。文 …
雑記 マナーが悪いなぁって書いているのを見かけると注意出来ない大人なんだなぁと思う 2015年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 マナーが悪いなぁって書いているのを見かけると注意出来ない大人なんだなぁと思ってしまう。その瞬間にその場で指摘できないのならば、心で思って声に …
iPhone/モバイル/PC/NET スターバックスがコーヒー屋さんだと思っている人にオススメする漫画 ~ドラッカーで学ぶ商売 2015年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 英訳付きストーリーマンガ「猫が、ドラッカーを学んだら」のKindle版が登場。Kindle版はKindle Readerがないと読めないと勘 …
業務日記 卑怯の影を見ているような気もする ~郷に入っては郷に従えの「郷」はどこまで 2015年2月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 郷に入っては郷に従え ―― その郷とはどこからどこまでのことを言うのか。また、郷の中にいる人たちは「停滞感に新しい風を吹かせてほしい」とも言 …
業務日記 小学校の看板に動く感情 〜論を語る相手よりも己の失敗を笑って話せる人と 2015年2月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「どんなことでも逃げないで向き合うことが大事だよ」という勇気を促す看板に「早寝早起き朝ご飯」という文字が添えられている。 予算の関係か …
雑記 詩歌の世界の「わかる」「わからない」の話 ~五行歌への挑戦 2015年2月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 川柳や短歌はもちろん、詩歌の世界では「わかる」「わからない」の話になることが多い。 どういう情景や心情を伝えようとしているのかわからな …
業務日記 謙虚は大事、謙遜しすぎないのは大事、それが一番大事 2015年2月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 おべんちゃらを言うことは、好きとか嫌いとかではなく、面倒だな、と思う。 利害関係を考えて、相手の自尊心をくすぐるようなことを言うのは営 …
業務日記 ヒトに性善説、コトに性悪説 2015年2月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 メンバーのしている仕事の一つ一つすべてに目を向けていたら、彼らは仕事を「与えられる」ものだと思うだろう。それは仕事ではなく作業だ。ところが、お客様からの期待を裏切らないためには進捗 …
業務日記 「対価をいただけないのは失礼だ」と主張しているうちの、プロフェッショナルの未熟 2015年2月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商売には目に見える商品と目には見えないサービスがある。 たとえば僕は「書く」ということを生業の一つとしていて、書く行為については対価を …
動画 [動画]ブタさんの甘え方に学ぶ「わからないことをわからないと言える人」の強み 2015年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ブタさんの「くれくれ」動画。 http://youtu.be/uvRpRM020_k 口の動き方に愛嬌があって、思わずこちらも緩 …
業務日記 空っぽのまま、低いところで待つ。その先に見えてくる世界へは、一歩、また一歩 2015年2月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同一視されたくないという矜持なのかもしれないし、「そういう」肩書きを用いることで離れていく人がいることを体験的に理解しているからかもしれない …
読書 お笑い芸人又吉さんの小説をご褒美にして1月から2月へ ~文學界 2015年 2月号 2015年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 1月の初めにお会いしていた人たちのことを思いだしてみた。ずいぶん昔のことのようであるのに、まだ「今月」という括りのなかにあることに驚く。ピア …
iPhone/モバイル/PC/NET 作曲の世界に飛び込む機会をくれたSC-88ProがiOSアプリとなって復活した 2015年1月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 RolandからSOUND Canvas for iOSが登場した。 1990年代にDTM用の定番音源として普及したローランドの「S …
動画 [動画]くたびれたときは犬に優しい人の姿に癒されよう、人に喜ぶ犬の姿に和まされよう 2015年1月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月末は心に余裕がなくて、どうにか諸々の支払いの処理を終えた瞬間に熱が出そうになる。組織でやっていく以上は己を殺してメンバーを主役にしなければ …
業務日記 完璧を求めないで、60点で走り出すこと ~それはスプーンとチャーハンの関係にも似ていて 2015年1月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 考えすぎて動けなくなるというのはありがちで、60点で走り出して、あとは軌道修正をしていこうという話を社内ではよくする。 0から60にな …
雑記 正論だけど声にしてはならないタイミング、正論だから声にしなければならないタイミング 2015年1月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 正論だけど声にしてはならないタイミング、正論だから声にしなければならないタイミング。ほとんどの人はその境目を理解して上手に生きてる。時々、越 …
業務日記 二つ折り名刺の功罪 ~名刺は穴埋め問題を作るように、渡す自分ではなく渡される相手のことを 2015年1月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 対価を得ている以上はプロなのだから、表現するものに理由があるのは当たり前のこと。ただ、その理由や理屈を説明して納得させるのはいかにも机上の空 …
同友会 準備に費やした時間があるから、本番、変化する自分を感じられた ~同友会バンド演奏を終えて 2015年1月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 バンド演奏、本番。楽しかった。 ピアノ演奏、楽しかった。 人前で弾くと、その場のエネルギーを指に乗せることができるんだな。&m …
業務日記 書くということは視点のトレーニングになる ~プラス言葉クイズに挑戦を 2015年1月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分もブログを継続的に書いていけるようになりたい、川柳や短歌という文芸に挑戦してみたいので相談に乗ってほしいというご依頼をいただくことが増え …
業務日記 思い込みと驕りを捨てるべきであるという反省 2015年1月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 問題を切り分ける能力のある人のことを尊敬する。 ちゃんと英語が読めていたら10秒で解決したことに3時間を要した。読めなくて読めなくて読めなくて辛いよ。— 西端康孝 …
願望 大阪は中崎町に珍しい歌集のたくさん並んだ本屋さん「葉ね文庫」さんがあるらしい! 2015年1月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 安福さんのブログで大阪の本屋さん葉ね文庫さんのことが取り上げられていた。 行きたかった葉ね文庫へ行った。見たことない歌集がずらずら並ん …
雑記 好きな人の関わり、嫌いな人の気配 2015年1月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分の好きな人が関わっていれば0が1になったのを自分のことのように喜べる。自分の嫌いな人の気配があると99の機会損失にケチをつけようとしてしまう。 心が折れそうになったら、自 …
雑記 雨、落ちて、その音を聞くたびに 2015年1月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 雨、落ちて、その音を聞いている。 粒のなかにある原子は昔から、いろいろなものを形成して今日までの歴史を流れ続けてきた。誰かの涙になったこともあっただろうし、汗になって土に染み …
雑記 僕のアーティストへの道は一瞬で閉ざされてしまったのだけれど 2015年1月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ストイックさとナルシストさを兼ね備えた自信がなければ、芸術の世界では到底勝負できない。 ストイックさと、ナルシストさを兼ね備えた自信が …
動画 幼馴染のハスキー犬と羊の久々の再会シーンに感動した! 2015年1月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼馴染のハスキー犬と羊。種は違えど同じ環境を生きたもの同士。久々の再会を喜んで走り寄る、じゃれ合う姿に感動した。 http://you …
雑記 正義を決めるということは悪を決めるということ 2015年1月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 社長業を10年やってきた人が経験した嫌だったことを、ランキング形式で語っている。 社員20人ぐらいの零細企業ずっとやってたけどもう疲れた引用元:社長業10年やって嫌だった事ラ …
業務日記 デザインにフリー素材の人物写真を使ってしまうことの功罪 ~リアルの匂いを大事にしたい 2015年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ネット上で商売の何かを表現するとき、デザインはそれほど重要ではないと思っている。 皆がtwitterやFacebookというSNSを使 …
雑記 犬や猫のためにある踏切 2015年1月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 犬や猫のためにある踏切。 実際は違うんだろうけど。 相手の高さに合わせる、相手がどこから見ているか考える。そんなことを学ぶのも、犬や猫のためにあるのだと思うのも自由。犬や猫 …
業務日記 商売の基本は「準備をちゃんとすること」で「与え続ける」こと、頼まれごとは賑やかな場所にやってくる 2015年1月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知識だけなら古本屋さんの100円コーナーで買うことができる。ひとの経験は貴い。経験を体系化して評価してもらえるようになるために「与える」を継 …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …