川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
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名探偵の掟 ― くだらない天才に出会った。

2006年11月25日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さん、「名探偵の掟」読了。名探偵の掟 講談社文庫著者:東野圭吾 出版社:講談社 サイズ:文庫/348p発行年月:1999年07月完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童 …
雑記

ある真剣な検討。

2006年11月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
時折、川柳も考えつつ。  …
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マウンドを譲らないエースのように。

2006年11月21日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
肩の炎症を我慢して投げる高校球児のドラマ。顎関節症を堪えて演奏する高校吹奏楽部員のバラエティ。・・・本質的には同じはずなのに。顎を外さないように演奏した、青春の思い出。  …
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【川柳】わからないことがわかって青になる   ばた

2006年11月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
足踏み、ため息、足踏み、ため息。こぼして、吐き出して、涙して。どん底から、ようやく見えてきた、空は青。頑張らないでいい、空っぽになるまで、泣 …
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学生街の殺人 ― この街に生きた僕の。

2006年11月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さん、学生街の殺人読了。著者:東野圭吾 出版社:講談社 サイズ:文庫/482p発行年月:1990年07月ISBN:406184721X 本体価格 714円 (税込 749  …
雑記

語らいの空間。

2006年11月18日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
元気にしてくれる言葉の中で。  …
雑記

し奈乃。

2006年11月18日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
二色そば。五歳以下の子供は入店お断りの頑固親父の店。  …
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【川柳】真実を写さぬように選る角度   ばた

2006年11月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
化粧も何もない、あるがままの貴方と。分かり合えたような、時間でした。夢見がちな、未来のことでした。なのに、残そうとするものはいつも、形ばかりが先行して。どうして選んでばかりだったの …
読書

天空の蜂 ― 刺されて分かる痛み。

2006年11月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さん『天空の蜂』読了。天空の蜂講談社この本の詳細を見る原発について、色々と考えさせらる本。仕組み、その必要性、安全性など、技術的な意味合いにおいても勉強になる本であった。  …
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とりあえず、まず、生きてみてから。

2006年11月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
すっかり寒くなってきました。まだ夏の夢を見て、足元はすっかり影も長く、北国からは雪の便り。あっという間の季節、時間は過ぎながら、何を与えて、何を奪っていくのだろうかと、ふと、そんな …
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偶然でも必然でも、最後の想いのままでいる。

2006年11月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
11月15日、ナンバープレートが1115の車を見た!― たとえばそんな偶然を。 (いいことありそうだ) (ついてるな)この程度の思いで済ませられたら、誰にだってよくある話。単なる偶 …
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大人になってもピアノでいられた。

2006年11月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「右手と左手が別々の動きをしてるのって、不思議」ピアノに馴染みのない方から、よく言われることだ。少し意識を遠のかせ、弾いている自分自身を観察してみる。すると、自分の中にいる自分を客 …
読書

時生 ― 生まれてきてよかった運命。

2006年11月14日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さんの『時生』読了。時生講談社この本の詳細を見る「好きな人が生きていると確信できれば、死の直前まで夢を見られるってことなんだよ。あんたのお父さんにとっておかあさんは未来だっ …
読書

嘘をもうひとつだけ ― 些細なことで。

2006年11月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さん、「嘘をもうひとつだけ」。嘘をもうひとつだけ講談社この本の詳細を見る人は衝動的に、人は些細なことで嘘をつく。嘘は連鎖させねばならない。けれど、嘘はいつか見抜かれる。たと …
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ドラマしている川柳を。

2006年11月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
本日のふあうすと11月本社句会で選んで頂いた句をアップしてみました。川柳の仲間を増やしたいな、特に、若い世代を中心に、もっと川柳の魅力を知って頂ければいいな… と、いつも、ただ川柳 …
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【川柳】癒えるまで何度も空を夕焼けを   ばた

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
傷は癒えない、見上げ続ける。浮かべている、今日も。浮かべてしまうだろう、明日も。沈んでしまうのが怖かった。僕が、薄れていくようで、怖かった。 …
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【川柳】愛は去るセピアの街が止まらない   ばた

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
そのときから、景色は表情を変えた。目を細めて見る理由、それは、眩しいからとも、涙だからとも。あんな頃もあったのだと、こぼれる吐息。季節は移る …
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【川柳】花よ花忘れさせてはくれないか   ばた

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
絵の具にないその色の、優しさの。包まれて、誘われて。ひとときでもいい。どうか、この疲れから、悲しみから。僕を解き放ってはくれないだろうか。花 …
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【川柳】明日咲かすつぼみを胸に一段目   ばた

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
一段上ってみること。ほんの、その高さから見る景色も、少し異なって、新鮮、勇気。希望は能動の先に生じて、未来を見据える。胸のつぼみは、明日咲く …
雑記

東野圭吾大人買い。

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
読みまくります14冊。  …
雑記

焼酎な土曜日。

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
明日は一日オフ。ぼけーっと過ごすために、今日はゆっくり焼酎を飲みます。  …
雑記

句会参加中。

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ふあうすと11月本社句会。さて、本日の結果はいかに。  …
no image 雑記

神戸のコピーライターの悩ましい過去。

2006年11月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
コピーライターをしていますと自己紹介。        たくさんモノを知っていそうですね。  入試で、「核家族」しか書けず、社会が2点だったのは秘密。  …
no image 読書

同級生 ― 青き赤と白き黒。

2006年11月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さんの『同級生』読了。東野さんの小説の魅力は、霧のかかったようなストーリーの中で、突然眩しい光が差し込んでくる、そんな衝撃にあるのかもしれない。今回の本も、それぞれに「秘密 …
iPhone/モバイル/PC/NET

名刺入れより小さいカード型マルチ携帯充電器。

2006年11月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
長電話が多いので、出先で携帯のバッテリが切れそうになることがよくあります。手ごろなサイズで持ち運べるものを探していたら、名刺入れよりも小さいというこんな商品を見つけました。厚さ13 …
読書

探偵ガリレオ ― 不思議と理屈と。

2006年11月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さんの『探偵ガリレオ』、読了。探偵ガリレオ文藝春秋この本の詳細を見るでんじろう先生を思い浮かべながら読むと、より親近感がわく。科学のことはよくわからないが、難しくなりすぎな …
読書

片想い ― 青き炎は燃え続けて。

2006年11月8日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さんの『片想い』、読了。片想い文藝春秋この本の詳細を見る人は変わるのか、変わらないのか。青春のままの顔を思い浮かべて、空想の中で話しかけることがある。自分のストーリーの中で …
雑記

秘密 ― 離したくない愛がある。

2006年11月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
東野圭吾さんの『秘密』、読了。秘密文藝春秋この本の詳細を見る「男」として読むか、「夫」として読むか、はたまた「父」として読むか。それによって、感じ方は人それぞれ異なるかもしれない。 …
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長引く咳が苦しくて。

2006年11月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
夜になると、もう咳が断続的に止まらなくなってしまう。眠ろうとしても、息が止まるのではないかという恐怖に支配されて、一日の疲れに身を任せられない。咳はもう、一ヶ月以上も続いている。体 …
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【川柳】マイネームイズ地球人手を繋ぐ   ばた

2006年11月6日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
海があろうが国境があろうが。同じおんなじ星の上。仲良しこよしであればいいんだと思う。隣の隣の隣の隣、そのまた隣も地球人。 まる。===  【 …
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川柳

[川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳

[川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳

[川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳

[川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳

[川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳

[川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳

[川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳

[川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳

[川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳

[川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳

[川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳

[川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳

[川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳

[川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳

[川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清

2025年2月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子

2025年1月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
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短歌鑑賞

[短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく

2015年6月22日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣

2015年3月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣

2014年12月24日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志

2014年11月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子

2014年10月25日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
no image 短歌鑑賞

[短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直

2014年10月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江

2014年10月3日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木

2014年9月1日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫

2014年8月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之

2014年8月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也

2014年5月28日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子

2014年5月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子

2014年5月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳

2014年4月26日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書)  …
no image 短歌鑑賞

穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人?

2014年4月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお

2014年4月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之

2014年4月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫

2014年3月13日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也

2014年2月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
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[短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお

2014年1月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。  …
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[短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介

2014年1月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。  …
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[短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成)

2014年1月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
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[短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之

2014年1月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
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[短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大

2014年1月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
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[短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子

2014年1月2日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
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[短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之

2013年12月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
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[短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり

2013年12月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …
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