業務日記 ビジネスと商売の違い ~父が死んでいなくなったということを実感するとき 2015年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大きな企業で働いていて、脱サラして起業する。親御さんが商売をされていて、その背を見て自分も商売人になった。 同じ商売人でも、そこに至る …
業務日記 「マーケティングという仕事に取り組む人間はですね!」「カタカナだなぁ」「え?」「カタカナ」 2015年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「僕たちマーケティングを生業とする人間は、不用意に専門用語やカタカナを使ってはいけないと思うんですよね。それで言葉の使い方についてご指導いた …
同友会 中小企業家同友会バンドのリハーサル、人前で何かをするということ 2015年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何年か前にも兵庫県中小企業家同友会のオール兵庫という集まりで、人前に出てオリジナル曲を歌ったことがある。それ以来となる同友会バンドのリハーサ …
業務日記 ゴーイングコンサーン(going concern)とは 2015年1月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 雇用するつもりはないという話を聞くとこの言葉を思い出す。日本語に訳せば「継続企業の前提」。企業は将来無期限に存続継続することを前提にするとい …
動画 ずっと続いた兄弟喧嘩 ~犬たちが繋いでくれた家族の距離 2015年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 壮絶な喧嘩を目撃してしまった。 辺りに血しぶきが飛んで、骨と骨のぶつかる音が響く。彼女と思われる女性が「やめてよー」と必死で叫ぶものの …
雑記 明石稲爪神社、新春奉納書展にて「筆」のエネルギーをもらう 2015年1月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 仕事始めの3日、今日は軽めに。 詩や俳句作品を書で表現する「名筆研究会」(本部・姫路市)による「新春奉納書展」が1月1日から、明石市 …
動画 これはたまらん癒される! マッサージを受ける犬たちの恍惚とした表情動画4連発! 2015年1月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 マッサージを受けてリラックスしている犬。 撫でてあげるだけでも喜ぶのだから、マッサージをされて幸せな気持ちにならないわけがない。犬たち …
情報 山陽そば(山そば)を語る! 高速そばを語る! 立ち食いうどんにはコロッケが合う! 2015年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 立ち食いのうどんが大好きだ。 なかでも「山陽そば」は東播(東播磨)地区に住む自分にとって中学高校時代から愛し続けるソウルフード、僕たち …
雑記 一年の始まりは何曜日であるかを意識して 2015年1月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 1月1日と書いてしまうと気が抜けてしまいそうで「木曜日」と言い聞かせながら過ごしてみる。そうしたらそうしたで、仕事に関するメールや電話が全くやってこないので不安になった。スイッチが …
業務日記 リスクとリターンの関係 ~未来から逆算して今を投資する、2014年回顧 2014年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 亡くなった父の言葉を思い出すとき、もう触れることのできない犬たちの温度を想うとき、いつだって壊れてしまいそうになる。 喪失の悲しみを知 …
ブログ論 目標達成!一年間毎日ブログを更新して得たもの ~年間で120万人以上の方々にブログを読んでいただいた 2014年12月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2014年は毎日ブログを更新すると宣言して、その目標を達成することができた。 水増しされた数字ではなく、実際に計測し続けたデータによる …
業務日記 息遣いが伝わるだけで、世の中は僕たちに近くなる 2014年12月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 12月29日、年内最終営業日。 大掃除をしたり、来年やるべきことを書きだしてみたり。 100点を目指しても走り出 …
業務日記 教養とは、人を許すためにある(石田純一さん) ~許せるから広がる、深まる 2014年12月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「教養とは、人を許すためにある」と俳優の石田純一さんは言う。 インプットは大切なことだけれど、それは開店前に店の掃除をするのと同じくら …
雑記 Is it a black cat? - Yes, it is.(配送です) 2014年12月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Is it a black cat? - Yes, it is.(配送です) どこかで使おうと思って使えなかった言葉たちに居場所を作 …
動画 犬たちの存在が僕の温度になっている ~好きを伝える、生かされているということ 2014年12月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 言葉は便利だ。 「優柔不断」というネガティブな言葉は「慎重」というポジティブな表現に置き換えることができるし、「曖昧」という言葉は「臨 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
業務日記 知識と知恵の違い ~正論も間(ま)を読まなければ通らない 2014年12月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「Facebookでこういうサービスが流行していますが、SPAMアプリの可能性がありますので十分注意しましょう」っていうのはなるほど、確かに …
業務日記 周囲の人を巻き込んでいくために必要な「捨てる」と「仮説」の繰り返し 2014年12月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 縁の切り方という本を刊行した中川淳一郎氏がNEWSポストセブンに寄稿した内容が興味深かった。 よく、交際のきっかけを「趣味が合ったか …
動画 イルカの出産シーン、生まれてすぐに泳ぎだす子イルカとそれを喜ぶ母イルカに感動した! 2014年12月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 イルカの出産シーン。 生まれてきたイルカはすぐに泳ぎだし、母イルカはそれを祝福するかのように寄り添って泳ぎ始める。感動! htt …
雑記 自分の来た道は、誰かの行く道 2014年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分の来た道は、誰かの行く道。経験は財産で、経験は人の心に種を植えることができる。あとは「こんな種があるよ」という旗をちゃんと振ること。知ってもらえなければ拾ってもらえない。ココニ …
動画 ひっくり返ってしまった亀はどうやって元に戻るのか ~助け合って生きていく 2014年12月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「頼まれごとは試されごと」という言葉については持論がある。 なにかを頼まれた側が、少し成長する自分のイメージを想い描いて動き出すときの …
雑記 音楽が外科医たちの集中力を高め、手術のパフォーマンスを高める 2014年12月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 音楽が外科医たちの集中力を高め、手術のパフォーマンスを高めるという興味深い記事。 英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルのクリ …
雑記 自分の知識や表現力が役に立つのなら喜んで動く 2014年12月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知らなければ付け込まれるし、盾を持たずに世の風に立って何かを与えられようとしている側にも責任はあると思う。ただ、それが付け込んで良いという免罪符にはならない。 自分の名誉なら諦め …
業務日記 「第一印象で決まる」という考え方は「第一印象で決める」という偏見に繋がる可能性もある 2014年12月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「忘年会には参加せず仕事を頑張る」という書き方と「忘年会にもっと呼んでもらえるように仕事を頑張らなくては」という書き方。 さて、仕事を …
業務日記 失敗の数を誇れ、失敗に向かえ 2014年12月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 変わろうとしないことは論外で、変わったという武勇伝は面倒で、だから、変わろうとしているという「もがく」姿を見せていくことは重要なんだ、という話をした。 うまくやろうとすることより …
同友会 中小企業家同友会バンドの誕生と宇多田ヒカルさんのアルバムと 2014年12月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-という音楽のアルバムが発表されていた。 宇多田ヒカルさんの楽曲をAI、井 …
業務日記 見えないものを売る人は、納得や共感を呼ぶための感動を最初に魅せる必要があるのかもしれない 2014年12月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「走るはランナーだし、歌う人はシンガーだ。でもねどう思う?あれじゃただの『ティーチャー』だよ」 Aさんが憤っている。確かに僕たちはラン …
iPhone/モバイル/PC/NET 電卓好きにはたまらない!教科書通りの式入力と表計算機能がついた関数電卓カシオのFX-JP900-Nが登場! 2014年12月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カシオの関数電卓FX-JP900-Nが発表された。 ホームセンターや文具店を訪れると、必ず電卓コーナーを眺めてしまう。商売をやっていた …
雑記 「僕はどうせ」と地に触れた冷たさを知る人は、同じ温度を知る人の気持ちになることができる 2014年12月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ペーパーテストが大の苦手だった。 高校入試の社会科の試験では「核家族」しか解答がわからなかったし、高校時代の通知簿は10段階評価で2をもら …
動画 お風呂の大好きな犬とお風呂の大嫌いな犬と ~みんなちがって、みんないい 2014年12月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お風呂大好きだー、たまらんー。 http://youtu.be/EubuphQ79z4 風呂嫌いですねんー。 許してくださいー …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …