雑記 まぶたを閉じて昔を訪れると、まだ無邪気でいたころの僕が、愛犬たちを連れている 2020年2月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 遠くからフルートの音が聞こえる。 水辺の鳥たちは特にそれに反応するということもなく、パンを与えてくれるおじいさんに群がっている。明石公園に …
雑記 資格商法、名誉商法、取材商法の仕組み。最近では博士号までお金でとれるんですって! 反社会的勢力には要注意だよ! 2020年1月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「川柳や短歌の作品を拝見しました。とても素敵で、この作品を新聞や雑誌に掲載しないかというご案内のお電話なんです」 ― こういう電話がよくかか …
雑記 町は街へと加速して、空に届きそうな建物たちを、大阪弁と外国語たちが見上げている 〜桜橋ボウルのあった景色 2020年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪駅前にある桜橋ボウル。 関西最大規模のボウリング場らしい。ビルの老朽化に伴い、残念ながら2020年の1月12日で営業を終えてしまう。 …
雑記 鼻くそのような自分を、思い出してもらえるというコト 2020年1月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ピアノ、エレクトーン、ドラム、合唱、習字、英会話、手話。 子どもの頃からいろんな習い事に通わせてもらった。父が倒れて商売が苦しくなって …
同友会 「しかし景気が」「いやいや、人材教育を」「やっぱり明石焼きの方が」「やはり」 ~同友会のお祭りに持参する僕のおやつとは~ 2019年11月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明日は第32回全兵庫経営研究集会に参加する。 おお、こんな正式名称だったのか。 朝から晩まで、1000人近い経営者たちが集まって勉強 …
雑記 無関心、不理解、不寛容で苦しむ人に「大丈夫?」と問いかけてはいけない 2019年10月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 痛い。 ああ、またヘルニアのことかと思っただろう? べいべ、違うんだ。良かったら冷たいミルクでも飲みながら聞いてほしい。 この夏あたりか …
業務日記 センターピンというビジネス用語と、僕は光GENJIでありたいということと 2019年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Twitter検索で センターピン until:2015-09-01 とやってみると、その時期まで、ビジネス用語としてのセンターピンという言 …
雑記 頸椎椎間板ヘルニアと過ごした一年 2019年10月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2018年の9月25日にヘルニアになった。だからめでたく一周年(めでたくない)。 その25日は経営者(同友会)の大集会だった。この日は朝から肩が異様に重たくて、首や肩をぐるぐる回 …
雑記 20190914 会いたいねー 2019年9月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 9月14日、亡き父の誕生日。 空に綺麗な丸が浮かんで、みんながそれを見上げている。 お月見用の御団子を買ってくれたことがあったよね。 季節のイベントを大切にする人だっ …
雑記 コロッケの前で泣き崩れた、僕の頸椎椎間板ヘルニア事件 2019年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 7月の末でリハビリが終了したことを書きました。 https://www.senryu575.com/archives/7686 …
雑記 名倉潤さんの頸椎椎間板ヘルニアからのうつ病と、僕のデスクワークからの引退と 2019年8月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ネプチューンの名倉潤さんがうつ病を発症、2ヶ月の休養に入ることが発表されましたね。 ネプチューン名倉潤、うつ病発症で約2カ …
雑記 リハビリテーション総合実施計画書と、メダカたちのこれからと 2019年7月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 リハビリテーション総合実施計画書。 7月末でリハビリは終了の予定。 痛みがなくなったわけでも、元通り動くようになったわけでもないので …
川柳 読ませる文章は引き算、しんどい文章は足し算 ~社内で川柳(キャッチコピー)勉強会を行いました 2019年7月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 社内で川柳(キャッチコピー)の勉強会を行いました。 ふたりがそれぞれ考えた川柳に指導を行ったのですが、誰かの参考になるかもしれず、ブ …
情報 PayPayのアカウントの横に青いバッジがつきました! 限度額が上がるまでに試した方法を紹介します! 2019年7月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 PayPayの利用限度額が25万円になりました。 PayPayのアプリを開いて、アカウントをタップすると、名前のところに青いバッジの付いて …
業務日記 ファミコンのカセットを買って夜逃げしようと思ったこともありますが… 15期目のスタートです。 2019年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 7月1日、会社としての新しい期が始まりました。2005年の7月に社長になったので、もう、15期目を迎えることになるのですね。 社長就任。 …
音楽 ASKAさんから「お約束の品」が届きましたよ! 2019年6月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ASKAさんから「お約束の品」が届きました。 2019年4月25日、大阪フェスティバルホールでのASKAさんのコンサート。 喉の調子 …
同友会 中小企業家同友会の例会のタイトルの考え方と付け方のコツ。検索され、集客しやすくなるキーワードを見つける方法 2019年6月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 中小企業家同友会では、定期的に「例会」が行われています。 会員の学びはもちろん、同友会の活動に興味を持たれた方にゲストで参加していた …
雑記 頚椎椎間板ヘルニア発症から9ヶ月、MRIの結果 2019年6月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「インスタ映えしそうなんで、この骨の写真をアップしちゃいましょうか」なんて会話を主治医としばらく。 頚椎椎間板ヘルニアを発症して9ヶ月。4 …
業務日記 阪神タイガースの矢野監督に感じるメンバーシップとリーダーシップの違い 2019年6月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 メンバーシップの重要性をリーダーが唱えると、「それがお前たちの役割なんだからやりなさい」という驕りを感じてしまうのです。 それはもっと、メ …
雑記 4回目のMRI検査と、与えられすぎる親切への苦しみと 2019年6月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 6月10日月曜日、MRI検査を受けてきます。前回は1月15日、これで4回目の撮影ということになります。 頚椎椎間板ヘルニアであると分かった …
雑記 父は明石駅のホームに降りて、それから、僕の「伝えたい」という言葉の仕事に繋がっていった 2019年6月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石城が築城四百年になるということで、街では色々なイベントが行われている。鬱蒼としていた木々も綺麗に除伐され、土塀も塗り替えられた。明石駅 …
雑記 過ぎた自信は、ただの傲慢 ~だれも、心に虎を飼っているけれど 2019年4月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕のように自己肯定感の低い人間から見ると、「俺はすごい」と自分に自信を持てる人を羨ましくも思うのです。 ただ、どんな自信も周囲を不快 …
業務日記 ゼロイチ→仮説→分母→検証→理論→自信 ~仲間と共有しておきたい大数の法則 2019年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 サイコロを10回振る。 もしかすると、1が4回続いて、4と5と6が2回ずつ出るかもしれない。 2や3が一度もでない可能性がある。 …
雑記 平成に残していく景色と、令和に連れていく魂と ~父の命日に 2019年4月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年4月1日、令和という、新しい元号が発表されましたね。 病院の待合室という重たい雰囲気に支配される場所で聞いていたのですが、 …
雑記 2019年2月24日の頚椎椎間板ヘルニア:「ふたつにひとつの痛みとやすらぎ」 2019年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年2月24日の頚椎椎間板ヘルニア、激痛。 背筋を伸ばして座ればいいのか、仰向けになればいいのか、きっと腹這いは良くなくて、パソ …
雑記 2019年2月22日の頚椎椎間板ヘルニア:「今日君によく似た猫が」 2019年2月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年2月22日の頚椎椎間板ヘルニア。 にゃーにゃーにゃー、で、猫の日らしい。 僕はリハビリ室の台の上で、猫のような姿勢になって腕を伸 …
情報 ガンと闘う神戸のライブハウス太陽と虎、代表の松原裕さんのこと 2019年2月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 経営者仲間から「神戸の街を盛り上げよう」という趣旨のイベントが行われることが伝わってきても、素直にそれを応援しようという気持ちになれないこと …
雑記 2019年2月20日の頚椎椎間板ヘルニア:「野いちごがゆれるように」 2019年2月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年2月20日の頚椎椎間板ヘルニア。 リハビリ室から中庭を覗く人たちの「もうすぐ咲きそうね」と会話する声が聞こえた。 僕が …
雑記 2019年2月18日の頚椎椎間板ヘルニア:「NO PAIN NO GAIN」 2019年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年2月18日の頚椎椎間板ヘルニア。 リハビリと診察を終えて、会計待ちのロビー。いつも混雑する週明け、10連休が終わった次の日はどん …
雑記 2019年2月17日の頚椎椎間板ヘルニア:「テーブルの苺ジャムほどの甘さをのせて」 2019年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2019年2月17日の頚椎椎間板ヘルニア。 痛むでしょう(天気予報風に)。 腕は、少しずつ、上がるようになってきた気はします。ただ、最初の …
川柳 [川柳鑑賞日記]犬の目で歩けば犬に恋をする/田辺与志魚 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕たちは僕たちの高さで世界を見てしまう。たとえば今日、土はどんな温度を携えて花を抱いていただろう。空はどんな色をして、雲を許していただろう …
川柳 [川柳鑑賞日記]旧姓に戻りましたと来るメール/谷口修平 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ただそれだけの事実、でも想像してしまう。どうしてそれを僕に伝えて来るのだろう、君には今、何が足りないのだろう。身勝手な空想にひとり、体温を …
川柳 [川柳鑑賞日記]帰省する孫に自慢の掲載紙/津倉てつや 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コピーライターとして文章を書き、印刷屋として紙に軌跡を残す仕事をしている。三大発明のひとつが活版印刷だと言われるのは、つまり、僕たちは「残 …
川柳 [川柳鑑賞日記]秋彼岸化けて出るなと数珠を揉む/矢野野薫 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふふ、と笑ってしまった。墓前に思慕を詠む句は多いが、作者には思い当たることがあり数珠を揉んだのである。何をしてしまったのだろう。清らかに生 …
川柳 [川柳鑑賞日記]ほの明かり潜んでないで出ておいで/西島とこ 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 希望という言葉をどんな表現に置き換えるか、置き換えないのか。僕たち詩人は試されている。さて、作者は、それを「ほの明かり」と表現した。擬人化 …
川柳 [川柳鑑賞日記]晩学の今は青春いろはにほ/朝岡えりか 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 晩学という言葉を青春という色で裏返しにしてしまう躍動、いろはにほと表現する軽やかさ。僕は詩に寒色を足してしまいがちなので、こんな句の姿勢に …
川柳 [川柳鑑賞日記]秘密裏の動きを月に覗かれる/関つね子 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 森の中にあるベンチ、見上げれば月。「ずっと」という約束を交わした青い日の記憶。瞳を閉じ合ってしばらくすると、秘密を知った月がすこしだけ、西 …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …