雑記 言葉ひとつ、句読点ひとつ、改行ひとつ 〜僕と君のあいだに必要なモノ 2016年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コンビニエンスストアのトイレがあるから、終日の外出でも戦える。僕の営業戦略に欠かせないベース基地。体調によって使う紙の量も変わるが、バッドコ …
業務日記 どんな経験も相手にとって分かりやすい言葉で伝えられてこそ 2016年6月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 会社をやり始めて間もない頃、財務諸表の意味をひとに説明するつもりで書いて理解に努めた。どんなことでもそうなのだろうが、教えるつもりで作業 …
情報 イギリスがEU(ヨーロッパ連合)を離脱したい理由と日本経済への影響について、アイドルにたとえて話をしてみよう 2016年6月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 日本時間、6月24日早朝にイギリスでは国民投票が行われます。「みんなー、EU(ヨーロッパ連合)から離脱しようかと思うねんけど、どない思う?」 …
雑記 出来るオトコの森永メロンキャラメル理論 2016年6月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いつも重たいカバンの中にはパソコンやiPad、数冊の本に一眼レフカメラが入っている。「何が入っているの?」と聞かれて、いかにも仕事に使っていそうなものを答えるのも面白くなくて会話が …
情報 川柳や俳句、短歌の朗読コンテンツに活用したい著作権フリーのBGM・音楽素材サイト 2016年6月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 著作権フリーのBGM・音楽素材をMP3形式でダウンロード配布しているのがDOVA-SYNDROME。用途や商用、加工の有無を問わず、 …
雑記 幽趣佳境で侘びさびを詠えたら 2016年6月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 メトロノームのように朝を歌う鳥を聞いて過ごして、空は白くなっていく。 pic.twitter.com/g1vQ0YCxss— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) …
業務日記 経営者であるよりも前に、商売人でありたい ~泣き虫でありたくて 2016年6月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 仮説を立てる、そして実行して結果を出す。このプロセス自体が僕の「ノウハウ=商品」となって、お客さんに選んでいただくための材料の一つとなってい …
業務日記 経営者に評価されるための仕事をするのでなく、お客さんに選ばれてこそ ~仮説を経験に、商品に 2016年6月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 目標は具体的であればあるほど良いが、数字を伴う場合、その根拠を求められる場合がある。それでも思うのは、僕たちは中小零細企業であって、その予測 …
雑記 To live as we are 〜それでも大切な存在でいてくれる君へ 2016年6月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「愚痴こぼしてもいい? あ、でもさ、アドバイスとかはいらないし。根掘り葉掘りも聞いてほしくないんだ。この愚痴をこぼし終わったらスッキリするよ …
読書 壇蜜さんの小説家デビュー作「光ラズノナヨ竹」を購入 2016年6月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 光ラズノナヨ竹を購入。壇蜜さんの短編小説(小説家としてのデビュー作)。100円。 ガールズバーで働いて貯めたお金を、付き合っていた …
雑記 断ることは断って、受けることは即答。目標、体力、時間、そして大切にしたい人のこれから 2016年6月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 会議。 一週間の半分以上はこういう会議や勉強会の類に参加している。さすがに時間が取られすぎている感じがあって、今年になってから …
動画 週末の間に完成してしまうトンネル工事に驚愕! そしてそのトンネルを造った理由とは!? 2016年6月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 測量だとか機械だとか技術だとか、先人たちの知恵と工夫と努力の賜物によって現代の何かが確立されていて、僕たちはその利便性を享受している。「こう …
雑記 ブルーライトをカットしてくれるメガネをパトライトと戦わせてみた! 2016年6月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ブルーライトをカットするメガネを買ってきた。 【JINS PC スクエア ハイコントラストレンズ】PC(ディスプレイ)専用メガネ (度 …
iPhone/モバイル/PC/NET iPhoneにオススメするイヤホンマイクEP-630iは神話の産物だった 2016年6月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 悩みは深い。 期間限定3400ポイントなのである。近い将来に消えてしまうことの分かっている存在。会者定離というやつだ。生者必滅 …
業務日記 失敗は財産。だから、だれかに分け与えることもできる 2016年6月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひと口食べて美味しくないと思う。でも、最後まで食べきってはじめて、この料理の価値はわかるのかもしれない。最後のひときれに極上の喜びが待ってい …
雑記 猫の手ならぬ、タコの足でも借りたいタコバター 2016年6月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分と似ているから親近感を覚えるときと、イライラしてしまうときがある。後者の場合、自分の悪いところを鏡で見せつけられているような気がするのだろう。「いや、自分はあそこまで暑苦しくな …
雑記 ブラックジョークの好きなワトソンくんとジョガーパンツについて ~ジャージと過ごす安息の日々 2016年5月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところでジョガーパンツの話題なのである。 (フラグオンクルー) FLAG ON CREW メンズ スウェット 6分丈パンツ ジョガー …
情報 手間の見える化!ニュースレターを作るなら製本を工夫して「うはぁこれ、面白いやん!」と言われるものを! 2016年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 神戸で一番犬の好きな印刷屋という看板を掲げているにもかかわらず、相変わらずうちのメンバーは猫路線を貫いてきます。強気です。 今 …
雑記 器は小さくて、雨に救われて、長い長い夜 2016年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「自分はプライドを大事にしているんだな」と気付いた風に話しているときは、大抵、自分の器の小ささを知ってそれを隠そうとしているときだ。隠そうとして綺麗な言葉を使う、そんな自分は卑屈だ …
雑記 「たとえば」のチカラ、ひとに何かを伝えるトレーニングに活用してほしい詩歌の世界 2016年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「たとえば」という言葉は、何かを説明するとき、理解してもらいたいときにとても有用だ。知識を知識のままに伝えることは誰にでもできる。相手に分か …
情報 「鯉」に願えば叶う「恋」 〜稲美天満神社の縁結社 2016年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 稲美町にある天満神社には「縁結社(えんむすびしゃ)」がある。 ちょうず鉢のなかには御影石で出来たニシキゴイが二匹、鉢の前にはハ …
業務日記 高田純次さんに憧れる僕の「売るのではなく、選ばれる」生存戦略 2016年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とても頭の良いお客さんがいて、どんな会話でも気の利いた返事をしてくれる。頭の回転が速すぎて、早死にしてしまうのではないかと心配になるくらいに …
雑記 はじめてのジビエ料理と蛇のお食い初め 2016年5月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いわゆる「ゲラ」なので、自分の馬鹿さ加減に笑いが止まらなくなってしまうことがある。このメールのやりとりは2016年上半期のベストツイートだ(大げさ)。 「いま奈良にいます」と …
雑記 ドン底と比べる、今のこの程度 2016年5月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪にもたくさんのお客さんがいるので定期的に訪れることにしている。梅田の駅周辺は人通りも多く賑やか、そして皆、歩くのが速い。暑くて熱い街だ。自分のような人間にはテンポの合わないこと …
業務日記 WordやExcelで作成したデータを印刷屋さんに入稿(データ渡し)するときに気を付けたいポイント 2016年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 WordやExcelで作成したデータを印刷屋さんに入稿(データ渡し)するときに気を付けたいポイントをうちのメンバーが会社ブログでまとめてくれ …
情報 ミッフィーちゃんが伝える「葛飾北斎」と「フェルメール」の魅力 ~価値を、まだ見ぬ誰かへ。言葉のしごと。 2016年5月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 絵を描くのが苦手だったから、絵画展も興味がなかった。そんな自分が美術や彫刻、花など、これまで興味を持つことのできなかった世界に足を運べるよう …
雑記 相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口 2016年5月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 批判が人を育てるということはある。それでも、その批判は限度や節度、礼儀のあるものでなければならない。相手を敬う気持ちを忘れた批判はただの悪口。悪口は彼を彼女を追い詰め命を奪ってしま …
雑記 乱暴に空気を焦がし過ぎた夜の帳尻合わせに吹く風は 2016年5月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夏の始まりを感じさせる頃の、夜。乱暴に空気を焦がし過ぎたことの帳尻を合わせるように吹く風が好き。闇の何処かから、新緑が薫って汗を薄めていく。 …
業務日記 名刺は渡すものではなく■■するもの ~売るのではなく、選ばれるために大切なこととは 2016年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひとにオススメしたくて仕方のないものを「絶対いいから」「あなたに超オススメ」だなんて言ってしまっては、途端に怪しい宗教のような色を醸し出して …
業務日記 売り手の論理と買い手の感情と 〜素麺の食べたくなった海辺の景色 2016年5月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「素麺の食べたくなる景色」と聞けば、麦茶、畳、扇風機、高校野球などが連想される。入道雲を遠くに、氷は音を鳴らして夏を演出。この情景は僕たちの …
川柳 [川柳鑑賞日記]犬の目で歩けば犬に恋をする/田辺与志魚 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕たちは僕たちの高さで世界を見てしまう。たとえば今日、土はどんな温度を携えて花を抱いていただろう。空はどんな色をして、雲を許していただろう …
川柳 [川柳鑑賞日記]旧姓に戻りましたと来るメール/谷口修平 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ただそれだけの事実、でも想像してしまう。どうしてそれを僕に伝えて来るのだろう、君には今、何が足りないのだろう。身勝手な空想にひとり、体温を …
川柳 [川柳鑑賞日記]帰省する孫に自慢の掲載紙/津倉てつや 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コピーライターとして文章を書き、印刷屋として紙に軌跡を残す仕事をしている。三大発明のひとつが活版印刷だと言われるのは、つまり、僕たちは「残 …
川柳 [川柳鑑賞日記]秋彼岸化けて出るなと数珠を揉む/矢野野薫 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふふ、と笑ってしまった。墓前に思慕を詠む句は多いが、作者には思い当たることがあり数珠を揉んだのである。何をしてしまったのだろう。清らかに生 …
川柳 [川柳鑑賞日記]ほの明かり潜んでないで出ておいで/西島とこ 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 希望という言葉をどんな表現に置き換えるか、置き換えないのか。僕たち詩人は試されている。さて、作者は、それを「ほの明かり」と表現した。擬人化 …
川柳 [川柳鑑賞日記]晩学の今は青春いろはにほ/朝岡えりか 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 晩学という言葉を青春という色で裏返しにしてしまう躍動、いろはにほと表現する軽やかさ。僕は詩に寒色を足してしまいがちなので、こんな句の姿勢に …
川柳 [川柳鑑賞日記]秘密裏の動きを月に覗かれる/関つね子 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 森の中にあるベンチ、見上げれば月。「ずっと」という約束を交わした青い日の記憶。瞳を閉じ合ってしばらくすると、秘密を知った月がすこしだけ、西 …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …