雑記 眠る10分前のドアを開いて。 2008年3月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 眠る直前の10分間は言葉の充電。好きな句集や詩集など、さらっと読み流しては心地のいい眠りを期待することにしている。勢い、この時間帯に川柳や、伝えたいフレーズも生まれやすい。生産性を …
雑記 今から三田へ、雪国へ。 2008年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三田は雪が降っているそうです。神戸も少しだけみぞれが降りました。山を越えて。行ってきます。 …
業務日記 僕は会社をこんな風であるがために。 2008年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自分に何かがあっても、会社は存続していなければならないし、置かれている状況に変化があって、それが会社の経営に影響を及ぼすとすれば、組織の形成の仕方に問題があったことになるのだろう。 …
雑記 As usual, それでいいよね。 2008年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 結婚披露宴の案内状、届く。祝詞の大役(させてくれと頼んだ)。笑いと涙を上手に配合して、温かいスピーチをしてあげよう。大丈夫、ぶち壊しはしないよ(たぶん)。自宅に持ち帰っての仕事、検 …
雑記 スタジアム前ばんごはん。 2008年3月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 イタリアンレストランGina。いじいじ先生に教えていただいたお店です。気分転換、今日は雰囲気のいいところで食事してみることにしました。 …
雑記 生まれられなかった、だけど、生きたことを。 2008年3月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 繰り返し震える携帯電話。メールを読み、すぐに電話をかける。それは、予定よりかなり早めの出産と、天国への旅立ちを告げる2つの命の物語。複雑な思いと寂しさの中で、手続きの流れを調べてや …
雑記 重たいあたまの眺めた朝は。 2008年3月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 また床で寝てしまって身体の痛い。今週は寝室に上がることが少なかった。寝る直前までパソコンに向かい合う毎日… と書けばバリバリ仕事をしていそうだけれど、実は(実現しようと思っているこ …
川柳 【川柳】初七日の後 骨壷と丸い背と ばた 2008年3月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「これまで」の区切りがついて。ふと、「これから」の風が流れた。桜の校門胸に抱いた希望のようなどんな明るい未来を抱くというのだろう。何も語らず、何も聞こえず。ふと、「これから」の風を …
雑記 Before After, 30年後の加齢臭。 2008年2月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いろんな方に心配していただき、ありがとうございます。大丈夫です、元気です。普通に仕事、一生懸命頑張っております。今日は久々に、大量の納品をツ …
雑記 折れないでいる、ここからの、これからの。 2008年2月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 心配を「心配だ」と口にして、自分を凹ませていくのも辛い。今は、仕事の忙しさに身を任せて、お役に立ちたいという奉仕の気持ちで自分を奮い立たせていこうと思った。考えてやれること、は、き …
雑記 手術直後、待合室で白くなった。 2008年2月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2時間で終わるはずの手術。4時間半の闘い。父の心臓は、血管は、想像以上に弱っていて、手術は不完全な結果に終わってしまった。予後は不良であることを医者に告げられた。16年以上の人工透 …
雑記 雪だるまに会いたい。 2008年2月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 土曜日。一人で済ますことの多い土曜日のランチ。いつも行くラーメン屋の前に車を停めていると、青虫たちの取り締まりが始まってしまった!(汗)出来上がってきたばかりのラーメンをそのままに …
雑記 ダトウメザマシドケイ。 2008年2月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 花粉症爆発。むず痒さで集中力が出ない。周囲にも苦しみ始めた人がチラホラ。憂鬱。冬の舞い戻る予報にときめく。雪だるま、祈、今度こそ。うん百万という損を出したライブドアショック。黒字に …
雑記 神戸元町、南京町。 2008年2月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 打ち合わせ帰り。コーヒーご馳走になりました。ありがとうございました。肉まんやラーメン、美味しそうな匂いに誘われています。お腹空くなぁ…。 …
雑記 てっぺんまでもうすぐ。 2008年2月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 数日悩んで停滞していた開発の部分がうまく動作するようになった。少しだけ緊張から解き放たれて、昨日は、2時間ほどだが、質のいい睡眠を得られたように思う。 今日になって、さらに幾つかの …
川柳 【川柳】もう誰も怒ってくれぬ夕茜 ばた 2008年2月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 叱ってくれる人を大切にしたい。叱られて反省のできる、器を持ちたい。夕焼け小焼け、発展途上。こころ、からっぽの場所、身にしみて、照らされて。ありがたくて、ひとりじゃなくて。=== …
雑記 もっと上、あ、そこそこ ― 痒い所に手を伸ばせ。 2008年2月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ― 今までの当たり前は、今日からの当たり前とは限らないそういうもんだし、そういうことも有り得る。にんげんは、心変わりする生き物だ。とか、なん …
川柳 【川柳】やられては笑ってくれた 鬼は外 ばた 2008年2月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 笑い声に満ちた景色ほど いま懐かしくて切なくてそんな空気を作ってくれていたことにやっと気付いて 気付かなくてこれまでを ゴメンね また きっ …
雑記 つまり、ボクの、持ちネタのような。 2008年2月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とうきょうとっきょきょかきょきょ。となりのきゃくはよくかきくうきゃきゃきゃ。…疲れてるせいだね。 …
川柳 【川柳】ランドセル抱いて 百人祈る母 ばた 2008年2月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 誰にいじめられるでもなく誰を傷付けるでもなくどんな笑顔のときにもどんな悲しみに触れるときにもよこに まわりに そばに ずっと温もりの宝もの …
雑記 悪性リンパ腫の闇を抜けて。 2008年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひたすらプログラム。ようやく、大きな山を越えた感じ。細かい問題を潰して、微調整していけばゴールは見えてくるのかな。そして今度は、その作ったシステムで表示する莫大な量のデータを入力し …
川柳 【川柳】君が好き そして欠伸の移る距離 ばた 2008年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 告白の勇気、そばにいる安堵。くつろいだ温度、高まる期待。やっぱり、やっぱり、君が好き。君のそばで良かった、君のそばで良かった。=== 【入 …
雑記 そして、僕の鼻に異変が起こった。 2008年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 すでに症状の出始めた花粉症。予報で報じられるようになるよりも先に、僕の鼻は鈍感力を発揮しない。憂鬱な時期、雪だるまの予報にときめくことも終わりかなぁ。画面を睨んで、唸りつづけて。パ …
川柳 【川柳】膝を曲げ今日のドラマを聞いてやる ばた 2008年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一緒に笑って、怒って、泣いて。おんなじようにしてくれたから、優しくなれました。その高さにいてくれたことが、いま、とても懐かしく、温かいのです …
雑記 走り抜けていく、一週間。 2008年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 会社に、新しいMacを一台購入。設備投資、人件費、社会保険、法廷福利。仕入れや機材に関係する費用… 経営って、お金がかかります。支払いがなければ、経営って楽なのに(当たり前)。日の …
川柳 【川柳】父さんに似た人ですと言う正座 ばた 2008年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ぐぅ、そう言われてしまってのヘの字。だって、あんなに小さかったのに。ずっと、こんなに大切にしてきたのに。だめだなぁ男って、まるで、クイズに困 …
雑記 学級委員長選挙、はじめての公約。 2008年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「任期の間、誰よりも早く教室にやってきて、皆に挨拶をします。 皆に事故がないよう、クラスを見守ります」生まれてはじめての選挙。 掲げた公約。小学校2年生の一学期。僕の始まり、約束へ …
川柳 【川柳】転移した場所を静かに撫でていた ばた 2008年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 なぜ? を声に出すこともなく。静かに、祈りを込めて。手のひらの「どうか」。ココロからの「どうか」。=== 【掲載】転移した場所を静かに撫で …
雑記 ピアノと言葉と脳みそと。 2008年2月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 集中力なんて、そんなに長続きするわけもなく。週末に自宅で仕事をしている時などは、時折気分転換に2階の部屋に置いてあるキーボードとにらめっこ。適当に指を遊ばせていると、浄化されていく …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …