雑記 説明になってしまってはいけないし、抽象的すぎると誰のアンテナにも触れられなくなってしまう 2015年3月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 AIDMAの法則というものがありまして、なんて書き方はいかにも虚業っぽくて好きではないのだけれど。 広告、文章、文芸、アート。いろいろ …
動画 佐野仁美さんのピアノ弾き語りに感動した!心がきーんとした! 2015年3月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 佐野仁美さんの弾き語り動画、心が震えた。ちっぽけなぼくというCDを早速発注。 https://www.youtube.com/watc …
動画 [動画]殺処分される予定だった犬の夢之丞が災害救助犬になっていくドキュメント 2015年3月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 殺処分される予定だった犬の夢之丞。最初は怯えていたのに、ひとの温もりに触れ、訓練され、使命を知って、強くなっていく。 生あるすべてのも …
業務日記 自分のやっている仕事の価値や必要性に客観性を持つことは難しい 2015年3月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 およそ5年半に及ぶ「平成の大修理」を終えた世界文化遺産・国宝姫路城(姫路市)で26日午前、完成記念式典が開かれた。関係者ら約千人が出席した …
業務日記 そとの人間が作用することで、そとに向けて発信するものを面白く作るだけではなく、なかの雰囲気を変えることにも貢献したい 2015年3月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石公園を一周して、どの桜が開いているかを観察する朝の習慣。今年は2本、もう、待ちきれず、空に薄紅を浮かべている。同じ場所にいて、慌てて咲い …
雑記 山陽電車人丸前駅のホーム、天文科学館をシンボルとするにふさわしい絵が埋め込まれている。 2015年3月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ポケットのiPhoneがとある操作を勝手に行ってしまって引き起こしたミスのダメージが大きい。手のひらから色々なものに繋がる可能性は、時々、財 …
業務日記 想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある、想像力は世界を包み込む 2015年3月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある、想像力は世界を包み込む」と言ったのがアインシュタイン。知識は誰かの想像から始まる、そして想像 …
雑記 見えないものたちを退治する薬はたくさん買い込んだ。大丈夫、僕は負けない 2015年3月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 花の色をした空は見上げると優しいのに、吸い込むとしんどい。薬を増やして誤魔化して、あるタイミングでどっとやって来る疲労と眠気に負けてしまう。 …
雑記 花粉だとか黄砂だとかPMだとか風邪だとか 2015年3月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 花粉だとか黄砂だとかPMだとか風邪だとか。 土曜日、なれど祝日。閉ざされたままの病院のドア。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2015, 3月 21 …
雑記 君だって卵かけご飯を食べることもあるだろう? 2015年3月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「臍を出して歩く女性はツンとした顔をしていなければならない決まりでもあるのだろうか。君だって卵かけご飯を食べることもあるだろう?」 昨日の記事でも書いた通り、ノートには謎のフ …
雑記 家に帰るまでが遠足で、氷を齧り終わるまでが喫茶店だと思ってる 2015年3月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 詩を書く人のノートにはどんなことが書かれているのか興味があると言われたけれど、「家に帰るまでが遠足で、氷を齧り終わるまでが喫茶店だと思ってる …
雑記 新大阪駅で出会ったゆるキャラと江坂の聖地と 2015年3月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新大阪駅で降りると和歌山のゆるキャラたちが出迎えてくれた。四月の陽気だという今日の気温に着ぐるみはやっぱりもう辛いんだろうか。 江坂ではやっぱり鉄道模型ファンの聖地を訪れてし …
川柳 父と透析と阪神淡路大震災と ~透析のかゆみ川柳一次選考通過 2015年3月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 生前の父は、一週間のうちに3日は病院に通って数時間の透析を必要とした。阪神淡路大震災のときは明石から花隈の病院へ通うことができなくなって、受 …
雑記 花粉は僕を踏み台にして、被写体の笑顔を極上のものにした 2015年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年前の今ごろに「花粉症を予防する眼鏡を買った」という記事を書いていて、その恩恵にあずかるところは大きいという話をした。 花粉症を予防 …
動画 「待て」のできる犬たちを襲った悲劇の動画 ~「即決」することの重要性 2015年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ルールは大切だけれど、一瞬の躊躇は運命を分ける。決断は早ければ早いほど良い。迷いとは失うことであると知る。 http://youtu. …
雑記 あっちのアレグラ、こっちのアレグラ 2015年3月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 どんな環境で仕事をすると集中力が増すのか、人に教えてもらうのが好き。カフェや図書館、公園や電車のなか、それぞれに違う場所でクリエイティブなものが生み出されて世の中に送り出されていく …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
同友会 〖rainy day〗レイニーデー 1 雨の日。 2 まさかの時。(将来の)困窮・災難時。 3 濡れた靴下の「ごめんください、お邪魔します」 2015年3月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あいにくの雨。 阪急芦屋川の駅で待ち合わせて、同友会の森川さん宅へ。西神戸支部の例会委員の懇親会、料理を学ばれている森川さんのご子息の手料 …
同友会 同友会青年部2014年同期会、参加していただいた皆さんに助けてくれた仲間に心から感謝 2015年3月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会青年部2014年同期会、司会でマイクパフォーマンスを担った。 たくさんの方にガヤって盛り上げてもらった。どんな失言をしたとしても …
同友会 同友会青年部、年齢の近い仲間たちがいるということ 2015年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 本番前日、最終リハーサルを現地ホテルにて。 お越しいただく方に楽しんでもらうためには、まず、自分たちが楽しまなければならない。「しあわ …
同友会 「士気」という言葉に強烈に憧れるようになった、最高の仲間たちとの出会い 2015年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 梅の香を瀬戸内のイカナゴたちが奪っていく。釘煮を炊く香りに街が満ちると、もう春なんだなぁと思う。 飛び跳ねるまま小女子を釘煮かな/長谷 …
業務日記 Googleが4月から「スマホ対応」のサイトを検索の上位に表示する方針を決めた 2015年3月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleが4月から「スマホ対応」のサイトを検索の上位に表示する方針を決めた。うちの会社でも社内研修を行い、お客様によってはその対策を施し …
動画 じゃ、にしばたさんがお冷(おひや)の氷を齧り終わったら出発しましょうか 2015年3月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「じゃ、にしばたさんがお冷(おひや)の氷を齧り終わったら出発しましょうか」と、真顔で言われたときのリアクションはどんな風にすれば正解だったの …
雑記 星形のピノとウォシュレットから見える分母の世界 2015年2月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「星の形をしたピノによく出合えるんだよね」と語れば「なんぼほどピノばかり食べてるんですか」と言われるし、「今日は何処のトイレに行ってもウ …
雑記 僕のボーイソプラノは死んでしまった 2015年2月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 11月と2月に扁桃炎になりやすい僕は、特別に用心するのだけれど、やっぱり簡単にやられてしまう。 喉に滞在するイガイガとした侵入者のせいで、僕のボーイソプラノは死んでしまった。 …
業務日記 有り難きありがとうに心をこめて 2015年2月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2月は日数が少ないうえに、月の半ばに祝日まである。そして年度末の慌ただしさも重なって、毎年、ほとんど記憶に残らないまま時間だけが過ぎていくような気がする。 一般社員として前川 …
動画 「かつて」は優しくて、いつも帰りたくなる景色だなぁと思う ~波の音とひぐらしの鳴き声と 2015年2月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は昔から、自然音が大好きだった。夕暮れのテトラポッドに横になって、打ち寄せる波の音に耳を澄ます。うとうとしてふと気が付くと、一面に星が広が …
雑記 動物たちに触れると眠たくなる、一緒にいると気付かなかった犬たちといる生活の効果 2015年2月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕にはトラウマがある。 ある日を境に、檻の向こうに行ってしまって。体温の失われていく命の重さだけは、よくわかっている。引用元:ある日を …
雑記 どうぶつ病院を好きだった、どうぶつ病院が嫌いだった、犬だってそれぞれ人だってそれぞれ 2015年2月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 従順に見える犬たちだって、どうぶつ病院を嫌がるあさろうたもいれば、友だちに会えると喜ぶじゅにあもいた。同じように接していても、同じものを好き …
業務日記 今日も頭を下げて泣いた。いつか未来のための、貴重な体験のひとつになった 2015年2月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 相談に来られる方は、販促という言葉の意味を狭義ではなく広義で考えていることがほとんどだ。だから僕はアイデアを出すし、アイデアを実践していくた …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …