情報 合格や入学、進級のお祝いには辞書を贈ってあげてほしい ~想像の原点に辞書の旅のススメ 2016年4月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 楽天の「辞書」売れ筋ランキング(2016/4/8現在)。 子どもの頃から辞書を繰って妄想にふけるのが大好きだった。それは旅でもあったし …
雑記 優しい着陸と、強い離陸をする複数形に ~日付と日付と日付と行動と 2016年4月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 時間はつくるもの。抱え込みすぎているのなら、手放してでも時間を作らなければならない。ところが、何かを捨てると目先のところでうまく回らなくなっ …
業務日記 「クライアント」と呼んでしまう横柄に ~膝をついて仕事をしたい 2016年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「お客様のビジネスを支援していきたい」という言葉にある「食い物にしていく」というニュアンスを取り除くためにはどう表現を改めれば良いか、という …
雑記 散らし雨の重さのあとに、決意の色の風は来る 2016年4月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 桜を叩くように、執拗な雨。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016年4月3日 散らし雨の重さを背負って、咲いたばかりの薄紅たちが壁やアスファル …
雑記 泣き虫になる遠く遠くを、一年に一度許してほしい日 2016年4月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お花見の席に呼んでいただいた。 いつものように場を盛り上げようとして、あなたがいると楽しいと言われると、やっぱりこれが自分 …
iPhone/モバイル/PC/NET 9.7インチiPad Proにおススメの気泡が入らず指紋が残らない液晶保護シート 2016年4月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 9.7インチiPad Pro、Wi-Fi+Cellularを購入した。SIMフリーで128GBのモデル、色はローズゴールド。 …
業務日記 行動をともにした人間にだけ共感は生まれる 2016年3月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 吐きかけられてもいない唾を「かけられた」と言えば、相手を攻撃できてしまう世の中。「かけられたんだね」と被害者を信じるのか、「あの人がそんなことをするわけがない」と相手を信じるのか。 …
雑記 Chageさんの出演したUTAGEを見て ~YAH YAH YAHとCHAGE&ASKA 2016年3月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2016年3月29日に放映されたUTAGEという番組で、Chageさんが出演者たちとYAH YAH YAHを歌ってくれた。言わずと知れたCH …
雑記 ほとけには桜の花をたてまつれ我が後の世を人とぶらはば 2016年3月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし あしひきの山桜花日並べてかく咲きたらばいたく恋ひめやも ほとけには桜の花をたてまつれ …
動画 [動画]網に絡まった仲間の救出を待ち、解放されて喜ぶハリセンボン 2016年3月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 https://youtu.be/JtgEtUIu4Q0 網に絡まったハリセンボンを助けてあげるダイバーの姿が優しい、そして解放される …
雑記 上京の夢をあきらめた、チキンジョージで手渡したデモテープのあれからと今と 2016年3月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 耳が満たされ、感じるものがあって、調べてみると、死を予感して作った最後の楽曲だということが分かった。思念は残って、超えて、伝わっていく。表現 …
雑記 芦屋川の駅から六甲山頂、そして有馬温泉へ ~チームという列は、長くならない程度に頂点を目指した 2016年3月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 阪急芦屋川駅から六甲山頂を経て有馬温泉まで。サイコーだった。仲間で何かをやる、とか、助け合う、とか。今はそういうのが響く。待つこともそう、鼓 …
ブログ論 日本人の20人に1人がアクセスしているブログ ~650万PV達成 2016年3月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コトバノのPV(各記事の読まれている回数)が650万回を達成した。 2013年の5月から約3年での記録。日本人の人口を1億3千万人とし …
業務日記 神戸の販促支援、神戸の広告や広報のプロとして御免被りたいこと 〜飛行機で行くのも、鉄道で行くのも 2016年3月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 飛行機で行くのか、鉄道で行くのか。 目的や考え方によって手段は異なるだろう。どちらが正解というものでもない。ただ、航空会社の人は飛行機を、 …
業務日記 定性的な評価と定量的な評価 ~読書量を給与査定の基準にする 2016年3月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前川企画印刷ではtwitterやブログでのアウトプット(発信回数)も評価の対象にすることにしている。ご存知の方もいらっしゃる通り、うちの会社 …
雑記 多弁は雄弁を知らず、言葉は心を越えない 2016年3月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 糸が張るのを待つ釣り人の横で、風に逆らわない鳥たちの動きを眺めて過ごした。やがてレンズに収まる場所にやってきて、そうとは知らず、そうとは知らないのに、風の主役になって凛とした表情を …
読書 壇蜜さんの「壇蜜日記2」は短歌を詠んでいるかのようなリズム感があっておススメ 2016年3月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 壇蜜日記2 (文春文庫)を読んでいる。その名の通り、壇蜜さんの書いた日記を文庫にまとめたものだ。 飾るのではなくて、さらけ出しているの …
雑記 会社を守っていくということ、それはメープルエンゼルフレンチ。 2016年3月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 労働時間だとか休日だとか。そんな概念はないし、会社を守って食い扶持を稼いでいくためには必死にならなければならない。清濁を併せ呑んで生きていく …
業務日記 ひとで決まる、ひとが決める。ひとを選ぶ、ひとが選ぶ。 2016年3月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 予算内だけどこの人では…と思うときと、予算は超過しているけどこの人と取引をしたい…と思うときがある。ひとで決まる、ひとが決める。ひとを選ぶ、 …
川柳 加藤鰹さん追悼川柳句会の結果発表、特選に選んでいただきました 2016年3月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加藤鰹さん追悼川柳句会の結果発表。 印象吟、高瀬霜石さんの選で自句を特選で抜いていただいた。これから先、鰹さんの名前がどこかで思い出さ …
同友会 温度と思い出を共有していく熱い仲間たちと ~チキンジョージでの最高の夜を過ごして 2016年3月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 チキンジョージでのイベントを無事に終えることができた。とても盛り上がった。来ていただいたみなさんに、舞台に立っていただいた方々にたくさん助け …
情報 北海道の「美瑛」という土地の名前で画像検索すると感動するからやってみると良いよ! 2016年3月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 北海道の「美瑛」という土地の名前で画像検索をする。絵葉書の景色たちが並んでいて感動してしまった。 画像検索→美瑛 画像検索はその …
動画 指のないピアニスト ~足らなければ、補え。足りているのなら、走りだせ。 2016年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 手話スクールに3年くらい通っていたことがある。 耳の聞こえない先生は、自分の趣味を「音楽鑑賞だよ」と僕に教えてくれた。好きなCDを車に …
雑記 MI・U・GO・KI 2016年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ぎっくり腰になった。 こういうときに限って重たい納品がある。休み休み運ぼうとすると、周囲のひとが「だいじょうぶ?」「もってあげようか?」と声をかけてくださる。温かい。あまりに …
同友会 神戸チキンジョージでマイクパフォーマンスやってきます、司会やってきます 2016年3月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 3月14日の月曜日に、神戸の音楽っ子なら誰もが憧れるチキンジョージで同友会青年部の卒業・褒章例会というイベントを行う。自分はまた、司会をやら …
雑記 フレンチトーストまでが遠い、僕たちの葛藤 2016年3月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 顎関節症なので、食べ物や食べ方に注意をしなければ「アウッ」といってしまう羽目になる。顎が外れてしまうと言葉を発することも出来なくなり、視界は涙で霞む。ところが、そういうものだと知ら …
業務日記 プロセスを評価するということ、「カタチ」には「内側がある」ということ、信頼とは何か 2016年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 上司、上の立場の人間は、下の人間の提案を一度承服したら、その責任を負わなければならない。だから上は報告を求める。下は報告をすることで、自分一 …
業務日記 論理と感性のあいだに立って、もっと 2016年3月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 収入の増えていく仕組み、安定していく仕組み。仕組みを回していくために、気持ちをどうコントロールしてモチベーションを維持していくか。そんなことをお客さんと考えて過ごすのは本当に楽しい …
雑記 ペットロスをずっと生き続けています、犬たちがいたから今日があります 2016年3月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 30歳からの10年間は経営者としてキャリアを積んで、40歳からは政治家になりたいという夢があった。 もちろん、こんな小さな会社のことで …
雑記 いくらかのノイズに、これまでを否定してしまわないように生きよう 2016年3月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 100:0はなくて51:49でいいと思ってる。ただ、たまたま負が続いて49:51になってしまったときは、謙虚にもなるべきだし、負けてもいけな …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …