業務日記 優しさに見える残酷、残酷に見える優しさ 2015年12月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ここ数年よく使うようになった言葉に「優しさに見える残酷、残酷に見える優しさ」というものがある。 こうしてあげた方が良いだろうと思って、なにかをして「あげる」。すると相手はそれ …
動画 犬たちだって、おびえ、そして戦っている 2015年12月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 敵がどうだの、外部環境がどうだの、なんだかんだ言っても、自分のなかに幻想を見てはその言い訳をしているだけなのかもしれない。僕たちも犬たちも、いつも何かにおびえて生きている。 …
同友会 川柳を通じて学ぶ、経営に生かす言葉のチカラ ~能見さんに感謝 2015年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 先日同友会で「川柳を通じて学ぶ、経営に生かす言葉のチカラ」というお題で発表したところ、こんなレポートを能見さんがまとめてくださっていた。準備 …
情報 SDRとは ~人民元の取引時間を延長する中国の狙い 2015年12月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人民元の取引時間が2016年から7時間延長されることになった。 中国人民銀行(中央銀行)は23日、上海外国為替市場での通貨・人民元の取 …
雑記 弥生会計のパッチへようこそ! 2015年12月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 弥生会計のパッチへようこそ! 「パッチ」という言葉だけを聞いて、ほとんどの人が思い浮かべるのは「あっちのパッチ」であって「こっちのパッチ」ではないような気がする。それ …
川柳鑑賞 ふらんす堂から出版された益岡茱萸(ますおかぐみ)俳句句集「汽水」を発注した! 2015年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同じコピーライターである益岡茱萸(ますおかぐみ)さんの汽水(句集)を発注。 益岡茱萸さんは、コピーライターとして言葉を武器として広告業 …
雑記 「共通」の価値、「自分にはこれがある」という旗を振ること 2015年12月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい車が納車される、気分一新。 ずっと代車でお借りしていたスイフト君の乗り心地があまりに良かったので、複雑な気持ちになってしまう部分 …
業務日記 関西で商売をする人がチラシやポスターを制作するときに心がけてほしいこと 2015年12月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一目でチラシの内容がわかってしまうことが良い場合とダメな場合とがある。 これとかオケのチラシではない感がある https://t.co …
雑記 松山千春さんと鈴木宗男さんの関係に見る「信」と「恩義」と 2015年12月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 松山千春さんは鈴木宗男さんの無罪をずっと信じていたし、裁判で有罪が確定した後も、本人が無罪を主張し続ける限り「信じている」というスタンスだ。 …
雑記 明石海苔の鍵庄さん川柳コンテスト、結果発表! 2015年12月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石海苔の鍵庄さんが行っている川柳コンテスト。今年もその特別審査員を務めさせていただいた。結果発表が行われているので是非ご覧になっていただきたい。 お弁当&川柳コンテスト 第 …
雑記 川柳に向かう姿勢、感謝の余韻 2015年12月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 父が亡くなったとき、自分でも納得のいく句をたくさん書くことができた。以来、句作に納得がいかなかったのは、それだけ心に触れることが少なかったということなのかもしれない。 生き方 …
雑記 川柳界の兄貴、加藤鰹さんにお会いしてきた! 2015年12月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 川柳の世界の、僕の兄貴分である加藤鰹さんにお会いしてきた。 手紙やメール、ネット上でのやりとりはあったものの、実際にお会いするのは今回がはじめて。川柳の世界では50代 …
業務日記 阪神百貨店のデパ地下における試食コーナー、店員さんとお客さんのコミュニケーション ~葛根湯以上恋人未満 2015年12月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 しばらく冷蔵庫に保管しておいた葛根湯を振らずに飲むと、最後にどろっとしたものが残ってしまう。どろっとした部分に薬効の主成分が残っていそうで、 …
雑記 壊してしまったゴールドライタンのことを、サンタクロースに謝れないまま 2015年12月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 超合金のゴールドライタンを、子どもの頃、クリスマスプレゼントにもらった。 その手触りやギミックが楽しくて、夢中になって触り続けたのを覚 …
雑記 日曜日よりも、土曜日の放課後の方が待ち遠しかった ~ご褒美を想像する 2015年12月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 日曜日よりも、土曜日の放課後の方が待ち遠しかった ―― この感覚は、同世代の人たちには共感していただけるのだけれど、完全週休二日制の時 …
業務日記 咄嗟に出るひと言、一瞬で伝わる人の本質 2015年12月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 名言のようないいことは、落ち着いたときに考えて書ける。一方で言動は咄嗟に出る、出さなくちゃいけない。その違い。一瞬に人の本質が出る。一瞬で人の本質は見透かされる。一瞬の価値を忘れて …
情報 ETC車割引はETC車載器がなくてもETCカードを料金所で手渡すだけで適用されるのか? 2015年12月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「ETC車割引はETC車載器がなくてもETCカードを料金所で手渡すだけで適用されるのか?」 ↓ ↓ ↓ 適用されません。 たと …
業務日記 商売の心得 ~下心は見透かされる、遊び心はワクワクする 2015年12月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 チョロQ zero あぶない刑事 Z06 レパード XS-II(紺)ですって。欲しいよね。たとえば車を取り扱う仕事をしている人たちは、こうい …
業務日記 早く始めて失敗をたくさんする ~時間とお金を投資したか評価する給与面談 2015年11月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 水木しげるさんが亡くなって、水木さんの幸福の七か条というものが出回るようになった。そのなかにある「怠け者になりなさい」について、「あくせくと …
業務日記 ブロガー名刺という商品を開発した狙い ~あえて期待値を下げる中小零細企業の広報戦略 2015年11月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 7年乗った車とお別れしてきたことは先日書いた。 愛車と過ごした7年とお別れの一日と | 川柳をこよなく愛する明石のタコ 新しい車 …
同友会 「離婚した理由はDVです」と伝え続けるブランディング 2015年11月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「離婚した理由はDVですって言っておけば、おっさんどもは釣られてくれますよ、それもブランディングです」という強烈な闇を見た。生きていく方法も …
雑記 愛車と過ごした7年とお別れの一日と 2015年11月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 7年間走り続けてくれた愛車とお別れしてきた。 12万5千キロ。この距離の半分以上はお叱りとご指導をいただくためのものだった。残りの距離は、それでもチャンスを与えてくださる方々 …
業務日記 野菜炒めと白いケーキと神戸の販促と 〜商売人であればこそ 2015年11月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 野菜炒めの住宅街を抜けて、次の約束へ急ぐ。 会社をやり始めて間もない頃は色んなことを考えた。「お客さんから自分の名前で呼ばれるようになろう …
業務日記 嫌なことは明示し続ける 〜経営者には人それぞれの悩みがある 2015年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日のブログで悩んでいることを打ち明けたら、たくさんの方からコメントやメッセージ、電話をいただいた。感謝。悩みのない経営者なんていない。人間 …
業務日記 社長として会社に留まり続けるかどうかは年明けの1月末までに判断することにした 2015年11月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週間天気予報の未来に冬の予感が待っている。 毎朝ジョギングをするときの僕は、11月も下旬になった今でも猛暑日の頃と同じ恰好で、さて、ど …
業務日記 「客単価を上げる」と「客単価が上がる」の小さな違いにある、大きな違い 2015年11月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商売には「客単価」という言葉があって、お店や会社に使ってくれるお客さん一人当たりの金額が大きければ大きいほど有り難いのは言わずもがなだ。 …
雑記 泣きたくなるくらいに、思い出と想像は自由だ ~ロープウェイのゴンドラへの物欲と 2015年11月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トミーテック ロープウェイ 1/150(Nゲージスケール) 鉄道模型 (N7076)への物欲。ゴンドラはゆっくりと登り・下りを自動的に繰り返 …
業務日記 上から目線になってしまえば誰も寄り付かなくなる ~会うことのできない人ばかりが増えて 2015年11月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知識を売る仕事だから舐められてはいけないと、必要以上に「上から」目線になってしまえば誰も寄り付かなくなってしまう。 肩書きや環境は人を …
業務日記 主張はいつも誰かの対岸にある 2015年11月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「わかる、そういう人いますよね」という同調のコメントを引き出してしまうような言動は慎むべきなんだろう。たとえそれが正論であって正義であっても、場が乱れてしまえば攻撃的な空気に満ちる …
情報 自動三角折機能付トイレットペーパーホルダー「おりふじ」は、開発した会社の名前もユニークで素敵! 2015年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふるさと納税について調べていて、長野県岡谷市の御礼品として自動三角折機能付トイレットペーパーホルダーの「おりふじ」という商品があることを知っ …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]傘マーク 鼻歌になる雨蛙/長崎瑞竹 2025年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 デートの日、悪友はいつも雨を待ち望んでいた。曰く「50センチの距離に近づけるから」とのこと。僕は当然、てるてる坊主で意地悪をした。晴れるこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]夕焼けを鞄につめた夜が来る/遠藤より子 2025年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 胸に迫るあの情景を、鞄につめこんでしまう。そんな夜はいったい、どんな語らいがふくらむのだろう。「生かされている」と謙虚に思う姿勢も良い。た …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島 2025年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]蛇行して一人前の川になる/平松直樹 2024年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今僕のいるこの場所がはたしてまっすぐなのかどうかは分からないけれど、振り返れば、うんと右に在り、左にいては怒られ、呆れられるような日々があ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]青春の甘いあの日ももう更地/新貝里々子 2024年12月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 初夏の月に見守られてふたつの影をひとつにした公園のベンチ。今はもう撤去されて、その前を小さな子どもたちが走り回っている。あの日よりうんと伸 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]廃屋の窓辺に鳴らぬオルゴール/川村やまと 2024年11月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 オルゴールを囲んだのは、愛だっただろうか団らんだっただろうか。もう、その温かい光景には及ばず、廃屋のオルゴールは窓の外を眺めて余生を過ごし …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]甘えてもいいかと聞けばいいと猫/吉田佐知 2024年11月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 動物たちはけっして言葉を話すわけではないけれど、その分、いつも温かな空気になって部屋をやわらかくしてくれる。 あさろうたをクッション …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]鉛筆を静かに研いでいる夜更け/倉本智子 2024年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明け方の静寂に、今ここは僕の世界だと思うことがある。走り出したくなる衝動が湧いて、朝は決意に満ちた時間だ。今日という日を描いていく強い覚悟 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]太陽と風に会いたい水中花/中村優実子 2024年11月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ああそうか、と思った。コップの中でひとを和ませる造花や鳥、魚などの玩具たちは、透き通る内側にいても、けっして太陽には触れず、風を聞かない場 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]アンテナを真っ直ぐ立てて生きている/倉本智子 2024年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 噂話だったり悪口だったり。負を帯びた話に目も耳も向ける必要はないのに、右へ左へ、僕のアンテナは無限に受信を続けようとする。澄んだ水を受けれ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]浪費している人生の砂時計/とがみかつすけ 2024年10月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たとえば18歳だったころを思い出してみる。部活動に勤しみ、受験勉強に苦しみ、恋を追いかけては切なさを知った青春時代。さて、では、はたして、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞]ラの音に包まれている五月晴れ/戸田わか子 2024年9月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 元々は梅雨の晴れ間のことを五月晴れと呼んだが、今は五月の晴天をそう呼ぶこともすっかり定着した。言葉の使い方は変化していくが、こぼれるような …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …