業務日記 神戸で本を出版、iPhoneアプリで写真集を作りたいときは ~誰にも気づいてもらえなかったタイトルの秘密 2016年1月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふるさと納税のお礼品としてCanonのミラーレス一眼カメラEOS M3が届いた。デジイチでは重たい、コンデジやiPhoneでは物足りない、そ …
情報 山陽電車板宿駅にできるローソンは6000系の外観をした「電車型コンビニ」 2016年1月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 電車型コンビニ。楽しいニュースだよね、待ち遠しいね。ちびっこと、自分のような鉄道大好き人間が喜んでいる姿が目に浮かぶ。 電車型コンビニ …
雑記 皆が明日も同じ元気で、皆が明日は次の景色を 2016年1月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 アドレス帳に登録されているすべての人たちが、何も変わらないままにずっと元気で、ずっと笑っていてくれたらなぁと思う。叶うわけのない願いだと知っていても、年齢を重ねて、昔ほどには急がな …
業務日記 10万円分以上あるTポイントカードと名刺作りの共通点 ~会話、生まれてる? 2016年1月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かつて「関西の家計簿マジシャン」と評され、マネー雑誌に連載記事を書いていたことがあるのは僕の自慢のひとつ。そんな僕のTポイントカードには、い …
雑記 週末寒波、神戸の夜景、ハーバーランドでライブ、得るものと失うもの 2016年1月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週末、40年ぶりの寒波がやってくるのだとか。物流や交通に支障が出る可能性があり、3日分程度の食料を備蓄しておくことを気象サイトが呼びかけてい …
業務日記 ランドセルからはみ出していた30cm定規と、海底に沈んでいった1400mのパイプと、いつかの僕の夢の長さと 2016年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ランドセルには30cm定規がはみ出していて、ファミコンのカセットは4980円だった。だから今でも、30cm以上の長さは感覚的に捉えられないし …
業務日記 自分が売りたいと思って向かう場所には、相手もまた、同じ思惑で集まる 2016年1月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日書いた「仕事につながりますよ」という甘い勧誘は、誰のためのものか、商売人としてどうかという記事への反響が凄まじかった。「自分もそんな風に …
業務日記 「仕事につながりますよ」という甘い勧誘は、誰のためのものか、商売人としてどうか 2016年1月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「あっちの会では仕事にならなかったでしょう?でも、こっちの会では仕事につながるんです。入会しませんか、おススメしますよ」という勧誘が、僕の大 …
業務日記 役割が人を育てるのならば、世代交代の進む制度を採り入れるべきではないか 2016年1月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「こちらも次代に託していきたい頃だ」と新聞記事にあるのを読んで「まだやるつもりなのか」と思ってしまった。悪い人だとは思わないし、リーダーとし …
業務日記 「雨が止むのを待ってからでは遅すぎる」「ほんの助詞の違いで」 2016年1月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「自分はこんなにすごいんですよ」がビジネスで、「自分はこんなにすごいんですよ」と言いたくなる場面で「○○さんのおかげで今の自分があります」と …
業務日記 「リスクとリターンの考え方 ~副作用を肯定する」「羨んだり妬んだりの場所にいる僕のまだまだ」 2016年1月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 つれづれにメモしていたこと ▼ 投資を十何年とやり続けてきて自分の経験値になったのがリスクとリターンの考え方だ。リターンにはリス …
雑記 準備不足は仲間に迷惑をかける 2016年1月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新年一発目のバンド練習、スタジオ入り。 前回からほとんど練習しないで臨んだので、楽譜は読めないわ指は動かないわで最悪だった。仲間とやることに準備が怠ると、全員に迷惑をかける。 …
業務日記 貼らないカイロが貼るカイロになって、また貼らないカイロになる ~ホッカイロを開発した白元の経営破たん 2016年1月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 貼らないホッカイロという商品名を見て、それは普通のカイロのことだろうと思った。ああそうか、「貼るタイプ」が世に出回って、一周まわって「貼らな …
業務日記 聞きたかったのはあなたがかつて勤めていた企業の看板ではなく 2016年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 年が明けてから新しい仕事のご依頼が殺到していて、これはだめだこれは落ち着いて考えようと通い慣れない「すたばぁ」なるお店で腰を据えたところ、や …
業務日記 運命共同体という船にいることを忘れるな 2016年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 地元の「えべっさん」に行く。 毎年、商売繁盛以外のいくつかを願うのだけれど、今年からはそれをやめた。自分の足で本気で動き出そうとしない人間の分までお願いするのは、神様にも酷だとい …
業務日記 感動を共有できない「プロ」であるならば、「発展途上」でありたいと願う 2016年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何十回としている仕事なのだけれど、結果が出るまではいつも緊張する。不安があるから謙虚になれるのかもしれない。謙虚になれるから、結果が伴ったと …
雑記 ドラえもんのモノマネが加速する秦基博さんの「ひまわりの約束」 2016年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 秦基博さんのひまわりの約束がかかると、僕のドラえもんのモノマネは加速する。 ひまわりの約束 秦 基博価格: 250円 posted w …
情報 布ぞうり、あります ~足の筋肉強化と外反母趾の予防に効果のある草履 2016年1月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石のハローワーク近くのたばこ屋さん。店頭に「布ぞうり、あります」。 鼻緒のついた履物は、外反母趾の予防や足の筋肉の強化に効果 …
情報 レゴの人形たちのカタチをした氷が作れるらしい 2016年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 レゴの人形(ミニフィグ)の形をした氷をつくることのできる型があると教えていただいた。飲食店のちょっとした演出に面白そう。 Minifigure yellow ice cube …
情報 大吟醸と大洗浄は違う ~戦士たちの休息、おとこは音セレブを携えて個室トイレへと向かう 2016年1月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トイレで見つけた「大洗浄」。大吟醸みたいな音の響きだなぁ。 先日、3つ並んだ個室トイレがすべて使用中になっていて、それぞれの部 …
音楽 今井美樹さんのPIECE OF MY WISH ~1991年の記憶、古ぼけたビルの空に 2016年1月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 紅白で今井美樹さんのPIECE OF MY WISHを聴いた。1991年に流行した曲。遠い昔のはずなのに、駅前の古ぼけたビルたちを見上げて笑 …
業務日記 商売に勝ち負けを持ち込んではならない、商売とは生かされているということ 2016年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商売っていうのは、生かされているということを知ることだ。与えて、与えて、与えて、そして見返りを求めない。気が付けばいつの間にか利益がついてく …
雑記 文芸、川柳、短歌、マラソン、バンド、経営者、投資、政治、リーダー。2015年の色々。 2015年12月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「料理なんて簡単だよ、自分は作ったことないけどね」「人材育成も含めたコンサルティングをしますよ、僕は誰も雇ってはいませんけども」 説得 …
業務日記 プロ野球戦力外通告を見て ~生きていくことの厳しさ、厳しさの向こうにある温度 2015年12月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年の終わりにプロ野球戦力外通告を見て、生きていくことの厳しさを肝に銘じるようにしている。 プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達 …
動画 愛される自撮り、媚びる自撮り、人それぞれの好み、ワンコだってする自撮り 2015年12月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「自撮りをせっせとアップしてブランディングって言ってますけど、媚びてるようにしか見えないんですよね」と話すAさん。商売の本質とは何だろうと考 …
雑記 問)サボリにサボりまくっていた経理を真面目に行って立て替えていたお金がまとめて返ってくると、どうなるでしょう? 2015年12月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 答)財布が壊れそうになります。 あくまでも立て替えていたお金。これはこれですぐに次の支払いへと消えていくわけで。束の間のリッチ。 …
ブログ論 継続の背中にチカラは宿る ~ブログでは10年、ネット上では25年以上書き続けてきました 2015年12月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 中学校時代の同窓会が開かれたらしい(行かなかったけれど)。 うちの学区は幼稚園から中学校の卒業までメンバーの入れ替わりがなく、一学年1 …
業務日記 優しさに見える残酷、残酷に見える優しさ 2015年12月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ここ数年よく使うようになった言葉に「優しさに見える残酷、残酷に見える優しさ」というものがある。 こうしてあげた方が良いだろうと思って、なにかをして「あげる」。すると相手はそれ …
動画 犬たちだって、おびえ、そして戦っている 2015年12月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 敵がどうだの、外部環境がどうだの、なんだかんだ言っても、自分のなかに幻想を見てはその言い訳をしているだけなのかもしれない。僕たちも犬たちも、いつも何かにおびえて生きている。 …
同友会 川柳を通じて学ぶ、経営に生かす言葉のチカラ ~能見さんに感謝 2015年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 先日同友会で「川柳を通じて学ぶ、経営に生かす言葉のチカラ」というお題で発表したところ、こんなレポートを能見さんがまとめてくださっていた。準備 …
川柳 [川柳鑑賞日記]犬の目で歩けば犬に恋をする/田辺与志魚 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕たちは僕たちの高さで世界を見てしまう。たとえば今日、土はどんな温度を携えて花を抱いていただろう。空はどんな色をして、雲を許していただろう …
川柳 [川柳鑑賞日記]旧姓に戻りましたと来るメール/谷口修平 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ただそれだけの事実、でも想像してしまう。どうしてそれを僕に伝えて来るのだろう、君には今、何が足りないのだろう。身勝手な空想にひとり、体温を …
川柳 [川柳鑑賞日記]帰省する孫に自慢の掲載紙/津倉てつや 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 コピーライターとして文章を書き、印刷屋として紙に軌跡を残す仕事をしている。三大発明のひとつが活版印刷だと言われるのは、つまり、僕たちは「残 …
川柳 [川柳鑑賞日記]秋彼岸化けて出るなと数珠を揉む/矢野野薫 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふふ、と笑ってしまった。墓前に思慕を詠む句は多いが、作者には思い当たることがあり数珠を揉んだのである。何をしてしまったのだろう。清らかに生 …
川柳 [川柳鑑賞日記]ほの明かり潜んでないで出ておいで/西島とこ 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 希望という言葉をどんな表現に置き換えるか、置き換えないのか。僕たち詩人は試されている。さて、作者は、それを「ほの明かり」と表現した。擬人化 …
川柳 [川柳鑑賞日記]晩学の今は青春いろはにほ/朝岡えりか 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 晩学という言葉を青春という色で裏返しにしてしまう躍動、いろはにほと表現する軽やかさ。僕は詩に寒色を足してしまいがちなので、こんな句の姿勢に …
川柳 [川柳鑑賞日記]秘密裏の動きを月に覗かれる/関つね子 2025年10月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 森の中にあるベンチ、見上げれば月。「ずっと」という約束を交わした青い日の記憶。瞳を閉じ合ってしばらくすると、秘密を知った月がすこしだけ、西 …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …