雑記 悪口と陰口の違い ~大きな模造紙の上で 2016年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 愚痴だとか陰口だとか、そっちに連れていかれそうになったら、こっちを向く。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016, 2月 17 面と向かって伝 …
雑記 回顧、母を想って詠んだ短歌が大賞を受賞したこと 2016年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 音符にすれば表現出来るような物事の流れのイメージがあって、その抽象的な危うい感覚を共感してもらえると、ますます言語性は失われていってしまう。 …
雑記 太陽と埃の中で 2016年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎年2月は体調を崩す。 風邪の症状に今回は歯茎の不調も加わった。まだインフルエンザにはなっていないが、どうやら兵庫県では大流行をしているようなので、これも時間の問題なのではな …
雑記 一生懸命に働くミツバチたちの、帰りを待っているのは誰 2016年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 できるだけ、カメラを持ち歩くようにしている。 景色に向かっていくのではなく、景色が出逢いにきてくれる感覚が好き。準備をしている者のとこ …
雑記 ガチャピンとムックを奪った、誰かを叩いては安心する僕たちのこと 2016年2月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 学校に行く前の番組はもっと、子ども向けのものが多かったような気がする。いつから、人の批判や噂話の類の内容で埋め尽くされるようになってしまった …
雑記 「おはようございます。今日も素敵な一日をお過ごしください」に思うこと 2016年2月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「梅の花が咲いていました」に「和みますね」「春ですね」という会話が成立していると、見ているこちらもホッとする。「おはようございます。今日も素 …
業務日記 作曲をするときと文章を待つときの宇宙は似ている 2016年2月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ライティングの仕事。 時々スイッチがはいって、言葉たちの隊列に助けられる。作曲をするときと文章を待つときの宇宙は似ていて、自分の囲いを …
業務日記 布団で眠りたいから「任せる」ことに挑戦してみようと思う 2016年2月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いままで全て一人で抱えていた仕事の一部を、外の方にお願いすることにした。 利益の薄いなか、外注費で削られるのは勿体ないという考えもあっ …
業務日記 選ぶのも自己責任、選ぶのもセンス。カタカナにお金と時間を費やすな。 2016年2月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 経営者の仕事は「決める」ことだから、何かを決めて受け入れたのならば、それはもう経営者自身の責任である。騙そうという意図で近づいてきた人がいて …
雑記 台湾を祈る夜 2016年2月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 建物倒壊で5人死亡、358人が負傷…台湾地震 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)台湾中央気象局によると、6日午前3時57分(日本時間午前4時57分)頃、台湾南部 …
雑記 ダイソーで電子マネーのICOCA(イコカ)が使えるようになった気がする錯覚 2016年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ダイソーを訪れると、こんなのぼりが立っていた。 遠目に、ICOCA(イコカ)に似た印象を受けて、とうとうダイソーでも電子マネー …
業務日記 文字数を稼ぐためのライティングの仕事、見透かされてしまう僕の悪い癖 2016年2月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 俗にいう「にっぱち(2月8月)」は、商売をしている人間にとって売上の落ちる悩ましい月間である。うちの会社も数字の上ではしんどいのだけれど、年 …
業務日記 得るのではなく与えるということ ~相手に与えられていますか、相手に搾取されていますか 2016年2月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 友だちの杉若さんが「豊かな人生を送りたいなら他の人の協力を得て大業を成し遂げる必要がありますが、自分ばかり得をする発想を抱いていると優秀な協 …
業務日記 チャンスは準備をしている者のところに訪れる 2016年2月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「仕事の9割は段取りだ」って、社内では言い続けてる。 街を襲うことなく、ドラゴンは優しく空を過ぎていきました Nishibata Yasutakaさん(@bata)が …
読書 滝口悠生さんの「死んでいない者(芥川賞受賞作)」を購入 2016年2月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 第154回芥川賞受賞作である死んでいない者(滝口悠生)を購入。 「読書」というカテゴリにまだ読んでいない本を書いておくのは、重複して購 …
川柳 川柳界の僕の兄貴分である加藤鰹さんが亡くなった。 2016年1月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 川柳界の僕の兄貴分である加藤鰹さんが亡くなった。 12月にお会いしたときは、癌が全身に転移しているとは思えないくらいの食欲と笑顔で、僕 …
雑記 バカだと言われるようなことも、貫けば個性になる 2016年1月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 勝って誰かを負かそうなんて思わない。 でも、生きていくためには守るためにはこれなんだって思ってる。僕は僕なりの。— 西端 …
雑記 「話があるんだけど」「怒られることですか?」「違うから」「でも」 2016年1月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 月末のきりきりとした音から遠いところに馳せる。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016, 1月 24 胃の底 …
読書 進化の陰に大切な習慣が失われていく 2016年1月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 飛ぶ教室44号 2016年冬 (金原瑞人編集号 えっ、詩? いや、短歌! それとも俳句?)を発注。 詩、短歌、俳句の世界から9名が参画。俳句からはせきしろさん、又吉直樹さ …
業務日記 神戸で本を出版、iPhoneアプリで写真集を作りたいときは ~誰にも気づいてもらえなかったタイトルの秘密 2016年1月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふるさと納税のお礼品としてCanonのミラーレス一眼カメラEOS M3が届いた。デジイチでは重たい、コンデジやiPhoneでは物足りない、そ …
情報 山陽電車板宿駅にできるローソンは6000系の外観をした「電車型コンビニ」 2016年1月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 電車型コンビニ。楽しいニュースだよね、待ち遠しいね。ちびっこと、自分のような鉄道大好き人間が喜んでいる姿が目に浮かぶ。 電車型コンビニ …
雑記 皆が明日も同じ元気で、皆が明日は次の景色を 2016年1月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 アドレス帳に登録されているすべての人たちが、何も変わらないままにずっと元気で、ずっと笑っていてくれたらなぁと思う。叶うわけのない願いだと知っていても、年齢を重ねて、昔ほどには急がな …
業務日記 10万円分以上あるTポイントカードと名刺作りの共通点 ~会話、生まれてる? 2016年1月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かつて「関西の家計簿マジシャン」と評され、マネー雑誌に連載記事を書いていたことがあるのは僕の自慢のひとつ。そんな僕のTポイントカードには、い …
雑記 週末寒波、神戸の夜景、ハーバーランドでライブ、得るものと失うもの 2016年1月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 週末、40年ぶりの寒波がやってくるのだとか。物流や交通に支障が出る可能性があり、3日分程度の食料を備蓄しておくことを気象サイトが呼びかけてい …
業務日記 ランドセルからはみ出していた30cm定規と、海底に沈んでいった1400mのパイプと、いつかの僕の夢の長さと 2016年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ランドセルには30cm定規がはみ出していて、ファミコンのカセットは4980円だった。だから今でも、30cm以上の長さは感覚的に捉えられないし …
業務日記 自分が売りたいと思って向かう場所には、相手もまた、同じ思惑で集まる 2016年1月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 昨日書いた「仕事につながりますよ」という甘い勧誘は、誰のためのものか、商売人としてどうかという記事への反響が凄まじかった。「自分もそんな風に …
業務日記 「仕事につながりますよ」という甘い勧誘は、誰のためのものか、商売人としてどうか 2016年1月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「あっちの会では仕事にならなかったでしょう?でも、こっちの会では仕事につながるんです。入会しませんか、おススメしますよ」という勧誘が、僕の大 …
業務日記 役割が人を育てるのならば、世代交代の進む制度を採り入れるべきではないか 2016年1月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「こちらも次代に託していきたい頃だ」と新聞記事にあるのを読んで「まだやるつもりなのか」と思ってしまった。悪い人だとは思わないし、リーダーとし …
業務日記 「雨が止むのを待ってからでは遅すぎる」「ほんの助詞の違いで」 2016年1月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「自分はこんなにすごいんですよ」がビジネスで、「自分はこんなにすごいんですよ」と言いたくなる場面で「○○さんのおかげで今の自分があります」と …
業務日記 「リスクとリターンの考え方 ~副作用を肯定する」「羨んだり妬んだりの場所にいる僕のまだまだ」 2016年1月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 つれづれにメモしていたこと ▼ 投資を十何年とやり続けてきて自分の経験値になったのがリスクとリターンの考え方だ。リターンにはリス …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …