川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
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華麗なる朝を迎えて。

2012年10月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
クリーニング屋さんにいつも、カレーを食べた回数を言い当てられる。「ふふ、今週のそれはね、カレーうどんなんですよ」言い返してから(しまった。お姉さんはライスだなんて、これっぽっちも限 …
雑記

自分たちの時間軸で、相手の気持ちを塞がない。

2012年10月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
足らないことが多くて、ご迷惑をおかけしてばかり。「このままじゃアカンでー」「気合い、入れ直していこうぜ」警鐘なのに、それを優しく伝えてくださる方々のなんと多いことか。言いにくいこと …
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ハロウィンの絵の裏に隠された驚愕の事実 ― 何がアクセルでブレーキか。

2012年10月8日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
どうしてうんこの絵なのだろうと、不思議な気持ちになった。前にまわって納得。あぁ、そうか、10月の君だったんだね。物事は、表裏一体。どっちが表 …
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葬式の何百倍も辛い。

2012年10月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
物心ついた頃から、存在した場所。父との思い出のほとんどが染み込んだ場所。閉店のお知らせだとか、開店当初、一緒に店をしていたNさんと父の写真だとか。自分を構成してる全てが剥がされてい …
雑記

捨てる勇気とその先と ~ いつかうなずくまで。

2012年10月6日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
お客さんを決めていくことの重要性を、いつも説いている。あの仕事も、こんな仕事も、あのお客さんも、このお客さんもという構え方は、広さのトレード …
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「誰でも3秒でアイドル気分を味わえる方法」・・・はさておき。

2012年10月1日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「電気シェーバーを両手で持って顎の辺りを剃ると、アイドルっぽい気持ちになれますよ」そんなネタを温めたまま、10月を迎えることになった。世の中 …
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【川柳】ため息の薄くなるまで 高い空

2012年9月30日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
 高校生のころ、京都の街を歩いた、空を見上げた。歴史上の人物も同じようにこの空を見上げたのかなと、想いを張り巡らせた。そして僕は京都の大学に通いたくなった▼どんな時代の、どんな場所 …
iPhone/モバイル/PC/NET

iPhone5/iOS6になって、twitterとInstagramの連携がうまくいかなくなった場合の設定。

2012年9月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
iPhone5/iOS6になってInstagramを使おうとすると、エラーが表示されて、twitterへの通知がうまくいかなくなってしまうこ …
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秋は薫りとともに。

2012年9月18日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
秋が舞い降りてきた。期待と、寂しさと。この季節独特の何とも言えない気持ち。16日で36歳になりました。色濃いスタートになる、そんな心を寄せていただいたこと。感謝しています。頑張ると …
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剥がされていく、コレマデ。

2012年9月14日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
親の店の閉店が10月10日に決まって、少しずつ、中の片付けが進んでいく。父の亡くなった直後に、役所を巡った。父の名前に斜線がはいって、正式に、父はこの世界から剥がされていった。店の …
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【嬉】川柳から短歌への挑戦、尼崎市文芸祭短歌部門入賞!

2012年9月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
応募していた尼崎の文芸祭、短歌部門の佳作入賞通知が届く。「川柳家」を自称していてそっちがダメだったのは複雑な気分だけれど、はじめて応募した短 …
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【レビュー】ぺんてる ビクーニャ・VICUNA 0.5mm 多機能ペン(黒・赤・シャープペン)BXW355【書き心地】

2012年9月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
子どもの頃から文具が大好きだった。父や母とスーパーに買い物に行けば、ノートやペンを必ず買ってもらっていた記憶がある。静岡のおばあちゃんは、押 …
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口の周りにソースをつけてみよう。

2012年9月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「形から入るな」というのは正論だと思うし、そうすべきだと思うけれど、「形から入るのが好きなんですよ」と言える人のほうが可愛がってもらいやすいというのもまた事実。食事のマナーはきっち …
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【川柳】乙女座の年男です だからこそ

2012年9月1日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
 8月をつい、一年の折返しのように考えてしまうことがある。実際はもう、3分の2の時間が過ぎた。積み上げようと思っていたものは、さて、同じだけの比率の高さを見ているのかどうか▼9月生 …
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薄暮の優しさを愛でて。

2012年8月28日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
太陽のトゲは抜けていないけれど、耳に突き刺さるセミたちの合唱は少なくなってきた。空にはクジラとヒツジが同居していて、もうそろそろだよとカレンダーを揺らす。打算や思惑たちの滲み出る夜 …
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知名度と期待値と ~波に乗れなくて、中を埋めきれなくて。

2012年8月27日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
知名度を高めたいと思って始めたサービスも、その実績が積み上がると、今度は期待値となって「これまで以上」を求められるようになる。必然的に「申し …
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辞表を遺書に持ち替えて ― 論よりも伝えたい、覚悟と姿勢。

2012年8月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
昨日までは、もしかしたら、美味しいものを安く提供してくれるいい会社だと言われていたのかもしれない。熱心に働く社長さんだと言われていたのかもし …
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大蔵海岸の数字の秘密。

2012年8月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「109」の店名の由来は、「東急(とうきゅう)」の読みを数字にあてたもの。また「営業時間が午前10時から午後9時まで」という意味も盛り込まれているんだそうですね。ところで明石の大蔵 …
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暑くなるのは空のせいでも。

2012年8月3日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
一年で一番大きな仕事となる制作業務が今夕から始まる。この仕事は、自分が経営者になって間もない頃、絶対にしてはいけないミスをしてしまいお客様にご迷惑をおかけしてしまった、そんなほろ苦 …
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「まつ」ばかりじゃ痛くて、ここからは。

2012年7月29日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ぼーっとしてると、刺される。「まつ」ばかりでは。イタタ。毎日を仕切り直して、自分を腐らせないようにしていく。しんどいことが続いても、過ぎれば、いつも強くなってこられた。今はきっと、 …
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語るより、動こ。

2012年7月26日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
合同会社グランドサークル、岩松さんのセミナーに参加。受動的な表面的な時間に終わらないよう工夫された、アウトプットのワークを含めたこの時間に参加すると、思考が整理されていくのが嬉しい …
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立ち退きを求められている、僕を形成している場所。

2012年7月24日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
神戸、元町商店街にある母の店は、実はいま、立ち退きを求められている。様々な事情があることは承知しているけれど、物心ついたころからの、父と母と …
雑記

repose of the soul.

2012年7月22日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
大蔵海岸、明石市民花火大会での歩道橋事故から11年の月日が経った。自責他責を問う苦しみと闘いは今も続いていて、夏の入口、安全と責任について毎年考えさせられる。青空に歓声。砂浜に似合 …
雑記

それぞれの、相応の。

2012年7月21日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「食べ放題」や「おかわり自由」なお店だけを選んで通った大学時代、その仲間たち。あれから10年以上の時間が過ぎて、久々の再会は居酒屋。外見もおっさんそのもので、会話も年齢相応のくたび …
雑記

feeling.

2012年7月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
キチッとしてなくちゃダメなんだけど、許せてしまうルーズさもある。微笑ましい気持ちで、パチリ。今夜、大学時代の友人たちと会うことになった。なんの利害も打算もなく「お前はやっぱりアホや …
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「身体に良くない」という話が、人を殺してしまわぬように。

2012年7月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「**は身体に良くない」という話が嫌いだ。たとえば自分にお子さんがいて、同級生がいて、その同級生が**を作る家の子であった場合。「お前の家、 …
雑記

木洩れ日はスナイパーの顔をして。

2012年7月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
帽子のない僕を攻めてくる。それでも、夏は、エネルギーに溢れていて、汗をかこうという目的で向かった公園は、時折優しい風を教えてくれて心地好い。古ぼけたタオルは、もうとっくに飽和量を超 …
雑記

計画停電でも、夏の外出でも、お洒落なカフェでも「とりあえず」ネットに繋がっておきたい、その準備に。

2012年7月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「計画停電になったときにネットが使えないと困る!」「夏休みに帰省するとき、どこかに出かけるとき、ネットに繋がると便利!」「お気に入りのカフェ …
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ハサミたちの小休止。

2012年7月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
三宮で見かけた貼り紙。節電要請の、街は静か。経済はどんな風にまわっていくのだろう。まもなく、梅雨明け。暑さを我慢することで、泡を吹いて倒れる人たちが続出しないことを祈るばかり。  …
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関西地区、計画停電中における前川企画印刷(ブロガー名刺)の対応について

2012年7月3日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
報道等でもご承知の通り、この夏、前川企画印刷のある神戸市では、計画停電が予定されております。前川企画印刷では、以下のような態勢を整えることで …
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川柳

[川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳

[川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳

[川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳

[川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳

[川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳

[川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳

[川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜

2025年8月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代

2025年7月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳

[川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳

[川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳

[川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳

[川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳

[川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳

[川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳

[川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳

[川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子

2025年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる

2025年3月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清

2025年2月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子

2025年1月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
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短歌鑑賞

[短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく

2015年6月22日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣

2015年3月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣

2014年12月24日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志

2014年11月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子

2014年10月25日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
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[短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直

2014年10月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江

2014年10月3日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木

2014年9月1日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫

2014年8月23日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之

2014年8月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也

2014年5月28日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子

2014年5月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子

2014年5月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳

2014年4月26日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書)  …
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穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人?

2014年4月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお

2014年4月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之

2014年4月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫

2014年3月13日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞

[短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也

2014年2月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
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[短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお

2014年1月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。  …
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[短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介

2014年1月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。  …
no image 短歌鑑賞

[短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成)

2014年1月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
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[短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之

2014年1月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
no image 短歌鑑賞

[短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大

2014年1月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
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[短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子

2014年1月2日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
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[短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之

2013年12月20日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
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[短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり

2013年12月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …
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