業務日記 「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えたら、なんとか、生きていけるのではないだろうか 2017年6月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 プライドを守ることは大切だが、「プライドを守れ」という言葉に支配されすぎて消えていってしまっても本末転倒だ。一方で「ごめんなさい」と「ありが …
業務日記 自分に投資することを給与の自己査定ポイントにしている、のだけれど 2017年5月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今以上の結果を求めて新しいことに取り組むというのは、これまでの型を崩すということでもあって勇気が必要。たとえば通い慣れた床屋さんを変えること …
雑記 自分をすごいと言ってしまう人、あの人はすごいと言われる人 2017年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「難しいことはよく分かりませんが」と前置きをして語り始める人の、難しいことを知り過ぎてる感。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@ …
雑記 SNS活用→流行追いかけよう→ツール使っちゃおう→ダメな会社だと見透かされよう 2017年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「整理整頓清掃」で社内風土作りをサポートする会社アカウントからフォローされ、2日でフォローを外された。さすが整理作業が徹底しているんだなぁと …
動画 田園風景のなかを、2両編成がカタンコトン 2017年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 単線、遠くに踏み切りの音が聞こえる。そばでは鳥たちの鳴き声。田園風景のなかを、2両編成がカタンコトン。一瞬で過ぎていったはずの時間が、何分にも思われた。こういう瞬間に身を置いて景色 …
動画 北条鉄道、夕暮れの網引駅 2017年5月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 https://youtu.be/x91BqVkX77A 加西市と小野市を結ぶ北条鉄道。ずっと単線で、忘れかけたころに一両編成の列車がやってくる。地域の人たちによって整備され …
業務日記 僕たちはいま、批判されることを回避しすぎてはいないだろうか 2017年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎月増えていく新しい名刺。いま、出逢った人が自分の利害関係とはならずとも、目の前にいる人の先の誰かが自分の利害関係になるかもしれず、僕たちは …
同友会 つかみって大事だ。つかめていると信じることって、とても大事なことだ 2017年5月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 須磨水族園の前園長は「亀崎さん」だし、兵庫県立歴史博物館の学芸員の方のお名前は「神戸さん」だし、偶然ではない何かを感じてしまうのである。ちな …
雑記 人生のバランスシート 2017年5月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪で観葉植物のレンタル事業をされている中井社長と食事。人生のバランスシートについて色々と教えていただいた。楽しかった。 合理的な考え方をするのが好きで、幼少のころから、趣味 …
雑記 カレンダーの一枚に足かせになった荷物を置いていく 2017年5月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五月の始まり、大蔵海岸の心地よい風。今日は三田市、神戸市長田区、西区、加古川市と東から西への移動。今月から始まる月極めのお客さんとの打ち合わ …
雑記 Facebookの衰退 ~広報活動とはまだ見ぬ未来のお客さんに旗を振るもの 2017年4月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 広報活動とは、まだ見ぬ未来のお客さん(相手)に対して旗を振るものだと思っている。Facebookでいいねを稼いだところで、ただ、身内からの評 …
同友会 場の空気や雰囲気をつくること 2017年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日はハーバーランドでライブでした。楽しかった♪ pic.twitter.com/9zvNkIAdwi— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年4月26 …
雑記 怒られ役だとか、ムードメーカーだとか ~光は影に、影は光によって成り立つ 2017年4月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「あいつアホやなぁ」と「あいつアホをやってくれてるんやなぁ」の間にあるもの。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 20 …
雑記 金とお金のこと、あとに残される人のこと 2017年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 とてもとてもとても重たい相談を受ける。命とお金のこと、あとに残される人のこと。 覚悟を決めてどうこうというのではなく、突き付けられた「リアル」をどうしていくのか。希望や理想で …
業務日記 販促とか、マーケティングとか、手法がどうこうというより、それは物語なのではないかと 2017年4月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「午前はワイン、午後はかつ丼の打ち合わせ」と書くと、なんだか食べて飲むことばかり考えているようですね(にっこり)— 西端康孝 / …
雑記 僕を今の場所に運んでくれたのは間違いなく音楽だから 2017年4月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 4月26日の本番に向けてスタジオ入り。今回は同友会のメンバーたちが歌い手となり、僕たちバンドがその歌に合わせて演奏するスタイルとなる。たくさ …
雑記 今いる場所には、過去からの連続で立っている 2017年4月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 毎年恒例のお花見に呼んでいただく。 週間天気予報ではずっと雨の予報だったが、雨は朝に止んで、なんとか決行することができた。 毎年若い社員さんが、前日から買い物に行き、当日は …
雑記 カレーライスの原価と働く人の賃金と 2017年4月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「このカレーライスの原価は100円なのに、1000円で売るとは何事だ!」という意見と「働く人の賃金をもっと高くするべきだ!」という意見を言う人が同一人物であるということが問題の本質 …
同友会 パネルディスカッションのコーディネーター、コピーライティング講座 2017年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 同友会、オール兵庫の分科会(パネルディスカッション)のコーディネーターのお役目を打診される。 前に出て目立つことばかりしている気がする …
業務日記 五七調とコピーライターの仕事と 2017年4月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風邪と花粉で鼻水と鼻をぶつけて鼻血まで春は花だと言うけれど鼻が鼻がで日が暮れた— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年3月30日 「海は広い …
雑記 病気はそう、昨日と今日が分断される瞬間だ 2017年3月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 お見舞い。病、とて、春はもうすぐ。 pic.twitter.com/j2lOIR1Vtk— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年3月29日 …
雑記 ておくれヨイコラショ 2017年3月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ておくれ【手遅れ・手後れ】手当てや処置の時機が遅れること。時機を失して、効果的な手を打てないこと。開栓時の噴き出しにご注意くださいという文言を開栓してから眺めること。— …
雑記 末法思想にも似たFacebookのあれこれ。「前向き」とは。 2017年3月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 前向きっていうのは「伝わる」ものであって「伝える」ものではないような気がする。度の過ぎた伝え方は「聞く耳を持っていないんだろうな」という印象 …
雑記 曲が先か、詞が先か、写真が先か、用を足すのが先か 2017年3月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 スケールの大きな僕という人間に対する、挑戦なんだろうと思う。 pic.twitter.com/BPvbtyIGhW— 西端康孝 …
雑記 いろんな場所にお客さんがいると、心が豊かになっていく 2017年3月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 今日は三田まで来ています。刈り上げたばかりの頭に、山の風が冷たいです。— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年 …
雑記 離れていくことには、自分に原因があると決めると謙虚になれる 2017年3月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大きな船が多くの荷物を積んで何処かへ向かう。沈まないと思った誰かの知恵や技術はもちろん、送る側にも送られる側にも経済を回してつなぐすごい人た …
雑記 身体のあちこちからの警告 ~部品たちの悲鳴に 2017年3月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 花粉予防のメガネを新調しに来たら、さらに近視が進んでいることが判明。乱視も入ってきているらしい。普段使いのメガネのレンズも変えてもらうことにした。これで疲れ目、楽になるかなぁ。&m …
雑記 僕だって感情の生き物だ 2017年3月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 明石の街中に響き渡るくらい、叫びましたよ。大人気ないと思いつつ、守りたいものを傷付けられて、それでも冷静ではいられなくて。大喧嘩。訣別の夜。— 西端康孝 / 川柳家・歌 …
雑記 震災の日によく検索されるキーワード「大地震 読み方」「周年 使い方」 ~生かされていることへの敬意 2017年3月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 報道でよく使われる言葉だからだろう。コトバノでは、この日、下記の二つの記事へのアクセスが多くなる。 事故や事件の災害に「周年」という言 …
雑記 Facebookで勝手にグループに登録されることは違法行為にはあたらないのか 2017年3月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 名刺交換をしただけの相手に勝手にメールマガジンを送信したら、それは違法行為なのである。では、Facebookで友達関係になった相手を勝手にグ …
川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]曲がり角ばかり呼んでもいないのに/西村みなみ 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ため息で汚れそうな曲がり角を、軽やかに表現する。もちろん、それぞれの角には傷も涙もあったのだろうが、その都度、骨は強くなっていったのだろう …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]許すこと覚えた声が丸くなる/原正吾 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この世の中で一番難しいのは許すことなのではないかと思う。黒く赤く燃えた炎を消すことができず、僕の心はいつも虚しく汚い。それでも、いつか見返 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]すぐ消える昭和家族のシャボン玉/宮本緑 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年は昭和100年に当たるそうだ。僕は昭和51年製のシャボン玉。父や母、弟や愛犬たちの記憶を閉じ込めて、屋根へゆっくりと昇る。父はり …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]教室の中で歪んでいく背骨/埜藤裕子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 幼稚園児の頃の記憶。プランターの花はまっすぐに伸びて、チューリップの歌を何度も口ずさんだ。あの花は、横に並んだ色たちをうかがうこともなく、 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]お守りが事故車の中で揺れている/川人良種 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 加害者や被害者にも名前があって、誕生の際、親御さんはどんな祈りを込めてこの字を選んだのだろうと考えてしまう。その先の哀しい運命を浮かべるわ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]コロナ禍とお別れをした駅ピアノ/山口早苗 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 封鎖されたピアノは寂しそうな顔をして待っていた。開かれることを、誰かが奏でてくれることを。下手な音符にピアノは微笑んで、得意なリズムにピア …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]迷ったらまた原点に戻ろうよ/八木田幸子 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪梅田の地下迷宮で、僕はいつも人の海に溺れてしまう。前後左右、どこにいるのか、どこに行きたかったのか。迷ったら空を探すことだ。太陽は規則 …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]胃カメラは知ってる君の気の弱さ/鈴木かおる 2025年3月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 外の世界のあんなこんなで痛めつけてしまった内臓に、申し訳ないと思うことがある。悔しさに泣き、怒りに震え、強くなれなかったとき。胃は寄り添う …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]美しくそしてゆっくり老いる日々/竹部修清 2025年2月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 限られた字数の世界で、あえて「そして」という接続詞を用いることが、ふたつの理想を効果的に強調した。そう、美しく、そしてゆっくり老いていくこ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]落丁のページは胸の奥にある/山下華子 2025年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あの日からずっと続くはずだった物語。背中を見送った日の涙は笑い話にするけれど、破りとった一枚のページは、今も詩の源泉になっている。続編を妄 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない/法橋ひらく 2015年6月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 フェイクファー風を含んで湿りだす守りたいのは正しさじゃない 法橋ひらく それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ) べき …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように/岡野大嗣 2015年3月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 母と目が初めて合ったそのときの心でみんな死ねますように 岡野大嗣(twitter/blog「第2ファスナー」) サイレンと犀 (新鋭 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣 2014年12月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず/吉川宏志 2014年11月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず 吉川宏志 燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書) 新しい看板のまま、 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり/中村偕子 2014年10月25日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 三月の十日の新聞手に取れば切なきまでに震災前なり 中村偕子 変わらない空 泣きながら、笑いながら 東日本大震災を経験した五 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり/松村正直 2014年10月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 トングにて肉の赤きを返しつつこの四半期をねぎらわれおり 松村正直(blog) 午前3時を過ぎて (塔21世紀叢書) 空想で …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江 2014年10月3日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木 2014年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話/杉崎恒夫 2014年8月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 風鈴の思い出しては鳴っているあれはゆうべの星との会話 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 縁側、冷たい水。蝉の声、高校野球の実況中継 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々/笹井宏之 2014年8月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 だまし絵に騙されあっていましたね でたらめにうつくしかった日々 笹井宏之 てんとろり 放課後や夏休みは永遠に続くように思わ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする/木下龍也 2014年5月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新しい朝が来たけど僕たちは昨日と同じ体操をする 木下龍也(twitter) つむじ風、ここにあります 新しい朝という言葉に …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子 2014年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子 2014年5月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負った …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている/大森静佳 2014年4月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夕空が鳥をしずかに吸うように君の言葉をいま聞いている 大森静佳(twitter) 歌集 てのひらを燃やす (塔21世紀叢書) …
短歌鑑賞 穂村弘さん監修の「はじめての短歌」に呻りっぱなし ~穂村弘さんってどんな人? 2014年4月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「短歌で自己表現をしたい」「短歌がもっと上手になりたい」と思う人には最適な教科書であるのは勿論、穂村弘さんならではの文体が読み物としても面白 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる/天道なお 2014年4月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 Googleにホットスポット記されず北北東の風に吹かれる 天道なお(twitter/blog) NR 何年も通った校舎の前 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之 2014年4月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております 笹井宏之 ひとさらい 昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たち …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫 2014年3月13日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。20 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也 2014年2月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており/小島なお 2014年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 降りだせる雨に気づけるきみを見て恋の終わりを予感しており 小島なお サリンジャーは死んでしまった クロージングやデート。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない/中島裕介 2014年1月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 真実がもしも山なら君たちが登ったところで徒労ではない 中島裕介 もしニーチェが短歌を詠んだら 効率のいい方法、近道。 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり/今上天皇(平成) 2014年1月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 あまたなる人の患ひのもととなりし海にむかひて魚放ちけり 今上天皇(平成) 天皇陛下:水俣など訪問地を題材に短歌 天皇陛下は …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之 2014年1月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上 …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大 2014年1月7日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう 吉田恭大 短歌研究 2013年11月号 スタートラインは同じだっ …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう/東直子 2014年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この街が廃墟になっても後ろ手に空を見上げたままなのでしょう 東直子 十階 短歌日記2007 明石駅に降り立った父は、ホーム …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之 2013年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように …
短歌鑑賞 [短歌鑑賞]忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない/小島ゆかり 2013年12月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 忘れてはならぬ何かを念のため記したはずのあのメモがない 小島ゆかり 純白光 短歌日記2012 忘れっぽい人のことを集中力や …